オープン戦でも実力発揮? 来日1年目でタイトルを獲った外国人選手たち
多くの選手が適応に苦しむ中、好成績を収めていたのは…
多くの打者がオープン戦では打率2割台前半と適応に苦しんでいたことがわかる。アブレイユを除く全ての打者が、オープン戦とレギュラーシーズンではOPS.100以上の差があり、開幕後に大きく打撃内容を向上させていた。
多くの選手が苦戦する中、例外的に好成績を収めていたのが、2013年の本塁打王・アブレイユだ。いち早くオープン戦で打率.310と日本球界に適応しており、シーズンに入ってからも他球団からの研究に負けることなく好調を持続。プレシーズンの好成績は決してフロックではなく、自らの実力であることを結果をもって存分に証明してみせた。
また、この中では唯一の投手となったボルシンガーも、防御率8点台とオープン戦では絶不調。開幕時には活躍を不安視する意見も少なからずあったが、レギュラーシーズンでは11連勝を飾る活躍でタイトルを手にした。野手のみならず、投手であっても、オープン戦の成績が日本球界での成否を左右するわけではないことがわかる。
練習試合やオープン戦で好調だった選手が、レギュラーシーズンでは弱点を見極められて苦戦を強いられるケースもあれば、オープン戦で大苦戦した助っ人が開幕後に本来の実力を発揮するケースもある。今季新たに海を渡って日本球界に挑戦する外国人選手たちは、オープン戦、そしてレギュラーシーズンでどのような成績を残すのだろうか。
(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)