1番大谷を米スポーツ誌が提案 「試合の初球から重圧を与える」
米スポーツ専門誌・スポイラが提言「オオタニにベッツの役割を」
昨年10月初旬に右肘内側側副靭帯の再建術(トミー・ジョン手術)を受けた影響で今季は打者に専念するエンゼルス・大谷翔平投手。現在は米アリゾナ州テンピの球団施設でリハビリ中だが、現地メディアでは早くも復帰後の打順に対して提言されている。
「エンゼルスはどのようにマイク・トラウトを活用するのか」との見出しで特集記事を掲載したのは、米スポーツ界で最も権威を持つ雑誌「スポーツ・イラストレイテッド」だった。11年メジャーデビューして14、16年MVPに輝きながらも、ポストシーズン進出したのは14年のみ。記事では「エンゼルスはトラウトの偉大さを無駄にしている。彼の前の選手たちが出塁してサポートできないからでもある」と指摘している。
では、現役最強選手の呼び声の高いトラウトをどう生かすべきなのか――。同誌が指摘したのは「1番・大谷」だった。記事では昨季レッドソックスで首位打者となる打率.346、32本塁打、80打点、30盗塁を記録し、初のMVPを受賞した1番のムーキー・ベッツを例に挙げ、こう提言している。
「ショウヘイ・オオタニをムーキー・ベッツの役割、つまり試合の初球から投手に重圧を与える先頭打者としてプレーさせることである。初っ端からオオタニ、トラウト、アップトンと対戦しなければならないこと、もしくは打順が回り9回で対戦しなければならないことを想像してみよう」
メジャー1年目の昨季、大谷が1番先発したのは2試合のみ。2打数無安打だったが、昨季22本塁打、長打率.584、OPS.925を記録した打者は相手投手にとって脅威に違いない。この記事は、こう締めくくられている。
「いずれにせよ、これはオースマス監督だけの問題ではなく、全ての野球ファンにとって問題である。トラウトをポストシーズンで見られないことは残念である。トラウトが走者なしの状況で打席の約2/3に立つことは、世代を代表する才能を無駄にしている」
1番・大谷、2番・トラウト――。そんなワクワクする打線を期待したいところだ。
(Full-Count編集部)