フィリーズ移籍のハーパー、トラウトに相談していた 2年後には勧誘も?
2012年ともに新人王を受賞、それぞれMLBを代表する選手に
オフのFA市場で目玉とされていたブライス・ハーパー外野手が、2月28日(日本時間3月1日)にフィリーズと13年総額3億3000万ドル(約368億7750万円)で契約合意した。そのハーパーが契約交渉の過程で、球界NO1プレーヤーのマイク・トラウト外野手に相談していたという。MLB公式サイトは2日(同3日)、「ハーパーが(交渉の)過程でトラウトを頼った」とのタイトルで記事を掲載した。
ハーパーとトラウトは2012年にともに新人王(ハーパーがナ・リーグ、トラウトがア・リーグ)を受賞。その後ハーパーは2015年に本塁打王とMVPを受賞、トラウトは2014年、2016年とMVPを2度受賞するなどMLBを牽引してきた。
トラウトはフィラデルフィア近郊のニュージャージー州ミルビル出身。2008年のフィリーズのワールドシリーズ制覇パレードを見学したほどで、フィラデルフィアについてよく知っている。そんなトラウトにフィリーズと交渉の過程にあったハーパーが助言を求めたというのだ。
記事内で「彼とはたくさん話したよ。11月から、この過程の間ずっとだね」と話すハーパー。「彼とは(2011年にアリゾナ)秋季リーグでプレーした。それから7年間連絡を取り合っていた。地元出身者に、球団や地域などについて何を、どう感じているか聞きたかった。彼はフィリーズの成功を見て育ったから、その時ファンがどうだったかとかね。彼の意見、どう感じているか聞くことができたのは良かったよ」と明かしている。
ハーパーの代理人スコット・ボラス氏は、ハーパーが記録的な契約でオプトアウト(契約を破棄してFAになれる権利)を求めなかったのは、フィラデルフィアに他の選手を勧誘したいからだと語ったという。ハーパー本人も2020年オフにFAとなるトラウトを意識しているようだ。
「年俸が(比較的低めの)約2600万ドル(約29億円)だから、この球団の勝利に貢献できる他の選手たちも連れてこれると思う。2年後に市場に出る選手を1人知っているんだ」
2012年からMLBの顔として活躍してきたハーパーとトラウト。そんな二人が同じチームでプレーする日は訪れるのだろうか。
(Full-Count編集部)