表情に表れた充実感― 西武山川、ヤフオクで圧巻2発「もっと“勝つ”と…」

西武・山川穂高【写真:岩国誠】
西武・山川穂高【写真:岩国誠】

右方向へOP戦第2号のソロ弾、開幕へ「打席に立ったときの感じを味わえた」

 西武・山川穂高内手が6日、ソフトバンクとのオープン戦(ヤフオクD)で先発・大竹から右方向へOP戦第2号となるソロホームランを放った。

 昨年47本塁打を記録したものの、右方向への打球はわずか2本のみ。ホームランバッターらしい引っ張りの打球が大部分を占めてきただけに、この日の一発について「入らないなと思いました。テラスでしょう。今日はたまたま」と謙遜した。「もっといい打ち方があると思います。ホームランという結果はシーズンだったらめっちゃ嬉しいですけど、オープン戦なので、嬉しいけどまだまだ」と持ち前の向上心を覗かせていた。

 開幕はいよいよ3週間後。リーグ連覇のためにもなんとしても勝ち越しておきたいカードを迎えるにあたって、この時期の経験がさらなる糧になる。「ヤフオクで1回もやらないよりはよかった。8打席立てた。雰囲気や見え方、打席に立ったときの感じを味わえた」と大きな収穫のある2試合だったようだ。

 その充実感は表情にも表れた。8回2死一、二塁でバッターボックスに入ったが、ソフトバンク5番手の嘉弥真の前に空振り三振。空を切ったバットとともに勢いよく膝をつき、悔しそうな表情を隠さなかった。「もっと“勝つ”という感じでいかないといけない。最後の打席はチャンスで回ってきて、気持ちも入っていた。結果、三振しましたけど、“絶対に打つ”と思っていた」と力を込めて話す山川の視線はすでにシーズンを見据えていた。

(安藤かなみ / Kanami Ando)

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