強打者の“職業病”!? 日ハム清宮が負った有鈎骨折、専門家が語る予防法は…

有鈎骨骨折の予防法、リハビリで必要なこととは…

 それでも、過去の有鉤骨骨折をしたプロ野球選手をみると、長距離バッターだけに限られてはいません。フォームなど技術的な部分や、骨の形など解剖学的な部分など原因は一概には言えないのが実際です。

 手術は、骨片を摘出するか、骨片を接合する手術があります。骨が付きにくい部位である事や復帰までの時期や、また折れるのではという心理的なストレス等から競技パフォーマンスを低下させるリスクを避ける為に、清宮選手のケース同様に摘出手術を選択することが多いです。

 その後は、柔軟性や筋力などをリハビリしながら改善し、段階的に競技復帰していきます。

 予防はプロアスリートの場合、ドクターやトレーナーやコーチなどがついて、技術的、身体的な向上を進めていくと思います。

 これまでの治療経験から、野球やテニスやゴルフをされている方で手首や肘を痛める方は、指につながる筋肉の柔軟性が低下しているケースが多くみられます。肘から手首を通り指についている筋肉がありますが、肘、手首、指と複数の関節をまたぐ筋肉の柔軟性低下は、関節への負荷が高まる懸念もあるので注意が必要だと思っています。

 故障の防止として、指のストレッチやウエイトトレーニングを指導するようにしています。今回手術を選択した清宮選手ですが、1日も早く復帰できるように祈っています。

◇新盛淳司(しんもり・じゅんじ)【新浦安しんもり整骨院入船院】【新浦安しんもり整骨院今川院】【クローバー鍼灸整骨院】代表。柔道整復師、鍼灸師の資格を持ち、関節ニュートラル整体普及協会会員。サッカー元日本代表MF中村俊輔をセルティック時代から支える。ブリオベッカ浦安のチーフトレーナーも務めている。

(Full-Count編集部)

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