イチロー凱旋へ、同僚たちは待ちきれず「彼は日本で神」「感情を出してほしい」

マリナーズ・イチロー【写真:田口有史】
マリナーズ・イチロー【写真:田口有史】

日本開幕戦でメンバー入りの見込み、AP通信は「最後となるかもしれない試合」

 マリナーズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加しているイチロー外野手は、3月20、21日の開幕戦・アスレチックス戦でメンバー入りする見込みとなっている。同じ東京ドームで開催された2012年の開幕戦以来となる日本凱旋。マリナーズのチームメートたちも、イチローがどのように迎えられるのか、楽しみにしているようだ。

 AP通信では「マリナーズは日本でイチローへの反応を見るのが待ちきれない」との見出しで特集を組んだ。記事では「日本からメジャーリーグにやって来た選手の中で、最も成功した選手が太平洋の両側で殿堂入りするキャリアにおいて、最後となるかもしれない試合で母国に戻る」と言及。日本開幕戦が背番号51にとって最後の試合になる可能性があると予想した上で、同僚たちの証言を紹介している。

 最初に登場するのは2015年に西武でプレーしたウェイド・ルブラン投手。「どうなるか想像できないよ。イチロー・スズキが東京の街を歩く時、どのようになるか見たい。彼は日本で神なんだ。どうなるか見るのが楽しみだよ」。日本で生活した経験があるだけに、その言葉には実感がこもる。

 さらに、今季からマリナーズに加入した強打者のジェイ・ブルースは「国全体が彼が日本人であることを誇りに思っているんだ。彼は特別な選手で、両方のリーグと両方の文化を超越し、本当にほぼ信じられないくらいに素晴らしいことをしたんだ」と話す。記事では「ルブランは頭にストラップでカメラをつけて、イチローが公の場に出る時、30ヤード(約27.4メートル)後ろから周囲の反応を見たいと冗談を言った」とも付け加えられている。

 また、マーリンズ時代からイチローへの溢れんばかりの敬意を示してきたディー・ゴードン内野手は「彼が喜ぶところを見たい。(日本に行くことで)彼がどれほど喜ぶか見たい。彼はプロらしく振舞うと思うけど、彼には感情を出してほしい。なにかしらの感情をね」と期待。そして、ジェリー・ディポトGMは「(日本で開幕シリーズを行うことは)イチロー、彼のキャリア、この球団にとっての彼の存在、世界の野球に敬意を表する機会になると思う。皆にとって正しいことのように思える」と話している。

 いったいどんな開幕戦になるのか。イチローに敬意を抱くマリナーズの同僚たちは、その時が訪れるのを待ち切れない様子だ。

(Full-Count編集部=AP)

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