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イチローに注がれた温かい視線 キャンプ地で再会を果たした2人の戦友

マリナーズのイチローは11日(日本時間12日)、本拠地ピオリアでのロイヤルズ戦に「8番・左翼」で先発し、四球、中飛で1打数無安打。打率を.087に下げた。

マリナーズなどに在籍したランディ・ウィン氏【写真:木崎英夫】
マリナーズなどに在籍したランディ・ウィン氏【写真:木崎英夫】

ともに同じユニホームを着て戦ったスウィーニー氏とウィン氏

 マリナーズのイチローは11日(日本時間12日)、本拠地ピオリアでのロイヤルズ戦に「8番・左翼」で先発し、四球、中飛で1打数無安打。打率を.087に下げた。

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 1日のブルワーズ戦第1打席で中前打を放ってから、6試合16打席ヒットがないイチローだが、練習での表情は明るい。この日の試合前には心温まる再会で気持ちを和らげた。

 試合開始数時間前から断続的に降った雨も上がり、夕方6時40分開始予定のナイターに臨んだイチロー。いつものように通訳とともにカートに乗り球場入りすると、一塁側の相手ベンチ前で降り、三塁側の自軍ベンチへと歩き出した。その直後、懐かしい顔に呼び止められた。かつてのロイヤルズのスター選手で現在はチームの特別アドバイザーに就くマイク・スウィーニーだった。09年から10年途中までマ軍のユニホームを着てともに戦った二人。イチローがその人間性を高く評価していたのを思い出す。二人は終始笑顔で数分間の再会を楽しんだ。

 視線を感じ振り返ると、見覚えのある顔がほほ笑んでいた。記者席の後ろから同じ光景を見つめていたのがランディ・ウィン氏(44)だった。

 03年から05年途中までマ軍に在籍したウィン氏。レイズから移籍した1年目はイチローと1、2番コンビを組み、中堅を守った。常に冷静なプレーと温厚な性格でイチローと溶け込んだ選手の一人だった。ウィン氏は9年前に現役を引退。その後ジャイアンツでコーチやフロント職に就き、テレビの解説者も経験。多方面から野球を学び、2年前から同チームのスカウトを務めている。

 当時と変わらない優しい目で、ウィン氏はイチローとの思い出を話した。

「(年間最多安打記録を更新した)04年、イチローは4月の成績が悪くメディアが冷たい視線を送っていたのを覚えている。でも、暦が変った5月、一気に打ち出し月間50本のヒットを打った。確か、夏場に2度の月間50本があったね。シーズン3度の50本には本当に驚いた」

 ウィン氏が続けた。

「ネクストバッターズサークルから見るイチローの打撃はとても勉強になった。まるで打撃上達の講習を受けているようだった。ゴロ、ライナー、そして二塁打……。セーフティーバント、犠牲バント、左方向、中堅方向、右方向……。見ていて本当、楽しかったね」

 俊足巧打の外野手だったウィン氏は、多くの打席に立っていたイチローの打撃を鑑として、ベンチからも観察眼を光らせていたと明かす。

「僕は一歳年下だけど、イチローと同じルーティーンをしたら筋肉痛で何日も動けなくなるだろうね(笑)」

 ともに心を通わせたかつての同僚2人が視線を注いだイチローの一挙手一投足。アリゾナキャンプ打ち上げまで残り2試合。イチローは本来の感覚をどこまで戻せるか。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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