鷹サファテが復活セーブ、ファンの大歓声に感激「忘れられない瞬間に」

11か月ぶりの登板に「すごく緊張」も「今の状態を確認できた」
13日、ソフトバンクの守護神、デニス・サファテ投手が11か月ぶりのマウントに上がった。ヤフオクドームで巨人とのオープン戦の9回、1点リードの場面で登板し2死満塁のピンチを背負ったが、最後の打者をレフトフライに打ち取ってリードを守り切った。
キング・オブ・クローザーが帰ってきた。サファテのヤフオクドームでの登板は昨年の4月12日以来、ほぼ11か月ぶりだ。この日の投球内容は、レフト前ヒット、センター前ヒット、ファーストゴロ(犠打失敗)、セカンドフライ、四球、レフトフライ。1イニングで19球を要しながらも、無失点に抑えてチームに勝利をもたらした。
「すごく緊張した」という守護神だが「しっかり投げることができたし、自分の今の状態も確認できた。身体の痛みを感じることもなかったので、ここからがスタートだなと感じているよ。楽しめたし、初めての登板にしては良かったと思う」と語った。
さらに「今日に関しては点数とかは気にしてなかった。自分でも何でも起こると思っていたしね。3者三振が取れるとか、155キロ出せるなんて自分でも思っていなかったし、これから1試合1試合(状態を)上げていければいいと思う」と続けた。
マウンドに上がって受けたファンからの大歓声について「自分の中で忘れられない瞬間になった」と感謝する守護神は「アドレナリンが自分の中で沸き上がってくることも確認できた。とにかく今の状況を確認できたことが今日の一番の収穫だよ」とした。工藤公康監督も「最初にしては上々。クイックもやっていたしね。球威はこれから投げていくことで少しずつできてくる」と、サファテの復活投にひと安心だ。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)
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