83人中83番目指名、26歳の妻子持ちルーキーも…開幕1軍狙う下位指名新人は?

西武・森脇亮介【写真:安藤かなみ】
西武・森脇亮介【写真:安藤かなみ】

楽天6位の渡邊は元横浜高校監督・渡邊元智氏の孫

 プロ野球のオープン戦も残すところ、あと1週間。セパ12球団は残りの数試合で開幕に向けて最後の実戦調整を行っていく。ここからの1週間はほぼ、シーズンを想定して戦い、選手起用や投手交代も、本番さながらのものとなっていくだろう。

 各球団29人の開幕1軍枠争いも、ここからが最終局面。ロッテの藤原恭大外野手や広島の小園海斗内野手、西武の松本航投手、ソフトバンクの甲斐野央投手、DeNAの上茶谷大河投手のドラフト1位ルーキーや、広島の島内颯太郎投手や西武の山野辺翔内野手、オリックスの頓宮裕真内野手といった上位指名選手たちが開幕1軍入りや開幕ローテ入りへ懸命にアピールしている。

 ただ、入団してしまえば、指名順位は関係ないと言われるプロ野球の世界。上に記した上位指名選手だけでなく、各球団の下位指名選手でも開幕1軍に手が届きそうな選手がいる。そういった選手をここではピックアップしてみたい。

森脇亮介投手(西武6位)
塔南高、日大、セガサミーを経てドラフト6位で入団した妻子ある26歳のルーキー。キャンプから1軍に抜擢され、オープン戦で4試合に登板。3日の広島戦で1回3失点、9日の楽天戦で2/3回4失点と苦戦。この2試合の失点で防御率18.90となっているが、16日と17日の阪神戦は無失点に抑えている。

佐藤龍世外野手(西武7位)
北海高、富士大を経て西武に入団。山川穂高、外崎修汰、多和田真三郎の大学の後輩にあたる。思い切りのいいスイングが持ち味で、主に三塁手でオープン戦10試合に出場。24打数3安打、打率.125と苦戦してはいるものの、開幕1軍入りの可能性を残している。

奥村政稔投手(ソフトバンク7位)
中津商から九州国際大(中退)、社会人の三菱日立パワーシステムズを経て7位で入団した妻子持ちの26歳のオールドルーキー。左右に変化するムービングファストボールを武器とし、キャンプ中から首脳陣は高く評価していた。オープン戦でも5試合に中継ぎで登板し防御率1.50。開幕1軍入りが有力視されている。

渡邊佳明内野手(楽天6位)
横浜高から明大へ進み、ドラフト6位で入団。元横浜高監督の名将・渡邊元智氏の孫。久米島キャンプで1軍に抜擢されてアピールに成功し、オープン戦も8試合に出場している。途中出場が多く打席数は13と多くないが、3安打を放ち、打率.273を記録している。

小郷裕哉外野手(楽天7位)
関西高から立正大を経てドラフト7位で楽天入り。俊足巧打を武器とし、1軍キャンプに組み込まれた。ドラ1の辰己らとともに台湾遠征メンバーにも入り、オープン戦もここまで8試合に出場。打率.143となかなか結果が出てはいないが、開幕1軍の切符はつかめるか。

正隨優弥外野手(広島6位)
亜細亜大からドラフト4位で指名された外野手。1軍キャンプに抜擢されると、キャンプを完走し、オープン戦も1軍に同行して8試合に出場している。11打席と打席数は少ないながら、3安打を放っている。セ・リーグ3連覇中の広島は外野陣の層も厚いが、果たしてそこに割って入ることができるか。

吉田大成内野手(ヤクルト8位)
佼成学園、明大、社会人の明治安田生命を経て、ドラフト8位で入団。平成で最後となったドラフトでは12球団全83人の支配下指名で、最後となる83番目に指名された。1軍キャンプに抜擢されてアピール。オープン戦では7試合に出場し13打数3安打、打率.231ながら、5打点と勝負強さを発揮し、開幕1軍に前進している。

(Full-Count編集部)

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