イチロー開幕戦は1打数無安打、4回途中交代にファン総立ち マ軍は開幕白星

「9番・右翼」で先発出場したマリナーズ・イチロー【写真:Getty Images】
「9番・右翼」で先発出場したマリナーズ・イチロー【写真:Getty Images】

「9番・右翼」でスタメン、メジャー通算3090安打は生まれず

■マリナーズ 9-7 アスレチックス(20日・東京ドーム)

 マリナーズは20日、東京ドームでアスレチックスとの「2019 MGM MLB日本開幕戦」で乱打戦を制し、9-7で勝利。2年連続で開幕戦を白星で飾った。「9番・右翼」で外野手史上最年長の開幕スタメンとなったイチロー外野手は、満員の東京ドームで大歓声に迎えられたが、1打数無安打1四球と快音は響かず。4回守備で途中交代した。

 レジェンドの凱旋に東京ドームが沸いた。試合前のメンバー紹介で「ナンバー51、イチロー・スズキ!」の場内アナウンスとともにイチローがフィールドに登場すると、スタンドからはカメラのフラッシュが光り、地鳴りのような歓声が沸き起こった。注目の第1打席は3回無死一塁で訪れたが、1ボールから2球目で二塁フライ。4回無死一塁の第2打席はフルカウントからファウルで粘り、9球目で四球で出塁した。

 4回の裏、イチローは一度右翼の守備に就いたが、ここで交代が告げられる。球場が騒然とする中、両軍ベンチはスタンディングオベーション。フィールド上でチームメートと握手&ハグを交わしながらベンチに戻ると、ダグアウト内でも握手&ハグ。まさかの途中交代で、期待されたメジャー通算3090本目の安打は生まれなかった。

 試合は両チーム合わせて5本塁打が飛び交う乱打戦となった。マリナーズ先発左腕ゴンザレスは、初回にピスコッティに先制ソロ、2回にセミエンに左翼タイムリーを許し、2点のリードを許す。だが、3回に打線が爆発。まずはゴードンの右前タイムリーで1点を返すと、2死満塁でサンタナが右翼へ逆転満塁ホームラン。一気に試合を返した。

 ゴンザレスは3回にも昨季本塁打王デービスに2点弾を許したが、打線は4回にハニガーの右犠飛で1点、5回にはベッカムの左翼2ランなどで3点を加え、一気にリードを広げた。

 だが、7回に2番手ランベローがチャップマンに右翼へ3点弾を献上。2点差まで詰め寄られたが、なんとか逃げ切った。

 21日の第2戦は菊池雄星投手がメジャー初先発マウンドに上がる。開幕戦で勝利した勢いをつなぎ、日本で初先発初勝利を飾りたい。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY