菊池雄星、メジャー初先発初勝利ならずも次戦に意欲「必ず次の試合で挙げたい」

マリナーズ・菊池雄星【写真:Getty Images】
マリナーズ・菊池雄星【写真:Getty Images】

勝利の権利まであと1死で降板も「そういう習わしの中でやっていかないといけない」

 マリナーズの菊池雄星投手が21日、「2019 MGM MLB日本開幕戦」第2戦(東京ドーム)でメジャー初先発を果たした。4回2/3を投げて4安打3奪三振1四球2失点(自責1)で、勝利の権利まであと1死と迫りながら無念の降板。自身に勝敗はつかなかったが、チームは延長12回の末、5-4で勝利した。

 記念すべきデビュー戦のマウンドに上がった菊池は「ここから、東京ドームという場所から、僕のメジャーリーガーとしてのキャリアが始まるという高ぶりのようなものは、すごくありました」と振り返る。初回をわずか16球で3者凡退とする絶好のスタート。2回に味方打線が2点を先制すると、その裏は昨季本塁打王の先頭デービスにメジャー初四球を与えたが、後続を3人で断って無失点とした。ハニガーのソロ弾で3点リードに広がった3回は、先頭ラウレアーノに右翼へメジャー初ヒットを許し、暴投で二塁まで進まれたが、ここでも後に続かせなかった。

 4回を再び3者凡退とし、ここまで69球。だが、マウンドに戻った5回、オルソンとプロファーに連打を許すも続投。ラウレアーノは遊直、フェグリーは右飛で2死一、二塁としたが、フルカウントまで追い込んだセミエンに中堅へタイムリーを運ばれ初失点。球数が91球に達していたこともあり、ここでマウンドを降りた。

 メジャー初勝利の権利まで、あと1ストライクと迫りながらも逃した左腕は、「僕自身もあのバッターが最後のつもりで投げていましたし、そこはメジャーリーグに来たということで、そういう習わしの中でやっていかないといけない」と納得の様子。「もちろん投げきりたいという思いはピッチャーなので当然ある」と素直な気持ちを明かしながらも、「次の宿題として、初勝利は必ず次の試合で挙げたいなと思っています」と真っ直ぐ前を見た。

 日本人メジャー投手としては史上初めて日本でメジャー初先発を迎えた。ボールが先行する場面が多く、すっぽ抜けたカーブが暴投になったり、球が高めに浮く場面もあったりしたが、「本当に東京ドームの日本の皆さんに後押しされて、勇気をもらいながら投げられた試合だったと思います」と球場を埋め尽くしたファンに感謝。日本で白星は挙げられなかったが、この日学んだことを米国デビュー戦で生かしたい。

(Full-Count編集部)

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