飲酒運転で事故&逃走の姜正浩がOP戦トップ7発 チーム期待「ワイルドカード」

パイレーツ・姜正浩【写真:Getty Images】
パイレーツ・姜正浩【写真:Getty Images】

姜正浩はOP戦は15戦7本塁打「セカンド・チャンスを生かすか、お騒がせな存在なのか」

 2016年12月に飲酒運転の末に事故を起こし、今季復活を目指す姜正浩内野手が今春のオープン戦で猛アピールしている。15試合出場し、打率.238、メジャートップの7本塁打、打率.238、11打点をマーク。正三塁手候補とされる31歳はチームから「ワイルドカード」と期待されているという。MLB公式サイトが伝えている。

 MLB公式は「カンはパイレーツの“ワイルドカード”的存在としてシーズン開幕を迎える」とのタイトルで記事を掲載し、記事で「球団は彼をワイルドカードと呼んでいる」と紹介している。続けて、そのワケをこう記している。

「彼はセカンドチャンスを与えられたことで活躍することを目指す、チーム待望の長距離砲になるのか。それともキャリアの最盛期に迎えた2年間を欠場し、(今季)苦戦する可能性があるお騒がせな存在なのだろうか」

 姜正浩はメジャー1年目の2015年は126試合出場で打率.287、15本塁打、58打点、2年目は103試合出場で打率.255、21本塁打、62打点と好成績をマーク。2017年は三塁のレギュラー候補として期待されていたが、2016年12月に母国・韓国で飲酒運転で事故を起こした。

 事故後に現場から一時離れた姜正浩は当初、同乗者が運転していたと主張したことなどもあって国内でも批判を浴び、第4回WBCの韓国代表メンバーから除外された。過去にも飲酒運転をしていたことから米国の就労ビザが発給されなかったため2017年はプレーできなかったが、昨季終盤戦でメジャー復帰。今季は年俸300万ドル(約3億4200万円)プラス出来高で再契約していた。

 オフに若手有望株のアルデン・パブストと共に自主トレし、打撃に磨きをかけてきたことを記事では紹介。さらに、スプリングトレーニング序盤の体力テストでは過去の結果を上回り、「クリント・ハードル監督とニール・ハンティントンGMはカンのフィジカルを称賛した」という。

 オープン戦ではメジャートップの7本塁打と爆発力を見せた姜正浩。「この状況は今シーズンの成功につながるだろうか? それは時間が経ってみないとわからない事である。現時点では、カンは依然としてパイレーツのワイルドカードである」と記事を締めくくっている。

 セカンドチャンスを生かすか、それとも……。全ては姜正浩のバットにかかっている。

(Full-Count編集部)

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