鷹・千賀、圧巻161キロにも「特に何も…」2年連続の大役に「体が震える緊張を」

ソフトバンク・千賀滉大【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・千賀滉大【写真:藤浦一都】

リリーフつかまり白星逃すも、サヨナラ勝ちに「最高でした」

■ソフトバンク 5-4 西武(29日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクの千賀滉大投手が、2年連続開幕投手としての役目を果たした。29日、本拠地ヤフオクドームで行われた西武との開幕戦。2年連続で大役を任された右腕は西武打線をわずか3安打に封じ、6回無失点と好投した。

「久しぶりに体が震えるくらいの緊張を味わった。勝手にどんどん力が入っていった。頭から地面に着くんじゃないかっていうくらい」というほどの緊張感の中でマウンドに上がった千賀。初回の立ち上がり、圧巻のボールを投げ込んだ。初球、2球目と立て続けに自己最速を2キロ更新する161キロをマーク。初回を無失点で切り抜けると、5回までゼロを並べた。

 6回にこの日最大のピンチを招いた。2つの四球と二塁打で1死満塁とされたが、4番山川を今季新たに習得したツーシームで中飛に。さらに、森はストレートでもフォークでもなく、あえてスライダーで見逃し三振に仕留めた。無失点で切り抜け、6回でマウンドを降りた。

 リリーフ陣が同点に追いつかれたため、育成出身者初となる開幕戦白星は逃すことになったが、「チームが勝ったことだけでよかった。最高でした。ゼロでいけたことはよかった。僕の中では今日はひと仕事終えた感じでした」とチームの勝利をただ喜んだ。161キロをマークしたことにも「特に何も思わなくて、160キロ出たなぁくらい。嬉しいですけどね」と淡々としたものだった。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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