日ハム王柏融が来日初打点 栗山監督期待「ここから開幕なんだろうな」

日本ハム・王柏融【写真:石川加奈子】
日本ハム・王柏融【写真:石川加奈子】

初打点の記念球は30日初安打球とともに台湾の自宅へ「興奮しているし打てて良かった」

■日本ハム 3-1 オリックス(31日・札幌ドーム)

 日本ハムの新外国人、王柏融外野手が31日、「5番・左翼」でスタメン出場。来日初のマルチ安打&初打点を挙げて勝利に貢献した。

 初めて上がったお立ち台から眺める満員の札幌ドーム。王柏融には格別だった。「すごくいい経験をさせてもらっています。緊張しています」と観客席を初々しく見上げた。台湾メディアとファンが駆けつけた開幕シリーズで勇姿を披露し、「いいところを見せられて良かったです」とはにかんだ。

 4回先頭で右腕・榊原から右前打を放つと、5回2死一、三塁ではフルカウントからスライダーを左前に落とした。「監督とコーチからは『慌てずに自分のペースでやれ』と言われていました。興奮しているし、打てて良かったです」と笑みをこぼした。昨季まで所属した台湾プロ野球のラミゴで2度打率4割をマークした巧打者。前日30日の第2戦で来日初安打を打った後に「1本出て楽になった。これからどんどん打っていきたい」と予告していた通りの活躍だった。

 ラミゴ時代に放った初安打や初本塁打のボールは台湾の自宅に飾っており、今回の日本プロ野球での初安打のボールも初打点のボールも大切に持ち帰るつもりだ。お立ち台では「自分の成績よりもチームの成績が大事。健康第一で毎試合出て、勝利に貢献したいです。次も勝つので応援よろしくお願いします」と本拠地のファンの力強く約束した。

 栗山英樹監督は「これだけ台湾の国中の人が期待をしている中で、プレッシャーにつながっているように見えていた。1本出れば楽になると思って見ていたけど、やっと感じが戻ってきた。ここから開幕なんだろうなと思う」とエンジン全開を予感していた。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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