日本ハムの“おにぎり君”に覚醒の予感 四球狙いの逆転打に見えた成長

日本ハム・横尾俊建【写真:荒川祐史】
日本ハム・横尾俊建【写真:荒川祐史】

横尾はミートポイントを近くして四球増 今季12打席で4四球

■楽天 3-2 日本ハム(3日・楽天生命パーク)

 日本ハムの横尾俊建内野手が3日、進化の一打を放った。楽天戦(楽天生命パーク)、1点を追う8回2死一、二塁で代打で登場。一時逆転となる中堅フェンス直撃の2点二塁打を放った。試合後は「チームが負けてしまったので悔しいですね」と肩を落としたが、4年目の大砲が今後のスタメン奪取を期待させる打撃を見せた。

 マウンドには193センチ右腕のハーマン。ボールが先行し、打ったカウントは3ボール1ストライク。横尾の狙いは「四球狙い」だったという。

「あのカウントだったので、四球を取れればいいなと。(打つのは)本当に打てるところ、甘い所だけを。最近は四球を取れてますし」

 横尾は自己最多74試合に出場した昨季は210打席で9四球だったが、今季は3月31日のオリックス戦、2日の楽天戦で2四球ずつ。12打席で4四球を選んでいる。「ちゃんとボールを見極められている。(打つ)ポイントはだいぶ近いと思います」と自信をのぞかせた。

 際どいコースを見極め、甘いところを仕留める。こう意識付けしても、簡単にできることではない。豪快なスイングが持ち味の25歳には高い意識が宿る。

「自分はレギュラーで出る選手ではない。結果を出して、キャンプから『誰よりも打って』という思いをずっと(持っている)。これはシーズン通して。高い意識を持って、意識高くやっていきたい」

 ファンから“おにぎり君”のニックネームで親しまれる横尾。本人の“狙い”とは違う結果となったが、プロ4年目の覚醒を予感させる打撃だった。

(Full-Count編集部)

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