選抜最多56勝&5回の優勝、春“最強”チーム東邦 歴代V5を振り返る

1934年は東邦商、初出場で初優勝を成し遂げた

 東邦高校の5回の優勝を振り返る。

○1934年 初出場
2回戦 東邦商3-0京都商
準々決 東邦商6-3明石中
準決 東邦商5-2海南中
決勝 東邦商2-1浪華商

 1947年までは東邦商。初出場で初優勝。2回戦の京都商戦では沢村栄治を攻略している。

○1939年 6年連続6回目
1回戦 東邦商20-1浪華商
2回戦 東邦商13-0海南中
準々決 東邦商13-1北神商
準決 東邦商6-1島田商
決勝 東邦商7-2岐阜商

 決勝まで猛打で圧倒した。この年の東邦商は、戦前最強チームの一つとされる。エースの松本貞一(のち木下貞一)は、のち阪神でプレーした。

○1941年 8年連続8回目
1回戦 東邦商2-1海草中
準々決 東邦商5-2海南中
準決勝 東邦商5-4熊本工
決勝 東邦商5-2一宮中

 戦前最後の春の甲子園。阪神などで活躍した玉置玉一(のち安居玉一)がエースだった。

 東邦商は、新学制となった1948年から東邦高校になっている。東邦は戦前3回も優勝したが、以後、48年間優勝とは無縁。1977年、1988年に決勝まで進んだが、戦後初の優勝は、平成最初の年だった。

○1989年 2年連続20回目
1回戦 東邦6-0別府羽室台
2回戦 東邦3-0報徳学園
準々決 東邦3X-2近大付
準決勝 東邦4-2京都西
決勝 東邦3X-2上宮

 サヨナラ勝ちが2回。決勝は元木大介(のち巨人)、種田仁(中日、横浜)を擁する上宮を延長10回、サヨナラで下した。優勝投手の山田喜久夫はのち中日などで活躍。

○2019年 2年連続30回目
1回戦 東邦3-1富岡西
2回戦 東邦12-2広陵
準々決 東邦7-2筑陽学園
準決勝 東邦4-2明石商
決勝 東邦6-0習志野

 初出場、戦前最後、平成最初、平成最後と、節目で優勝をしてきた東邦。令和最初の先達大会になる来年はどうなるだろうか。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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