菊池雄星、初勝利逃し「そう簡単には勝たせてくれない」3回以降は「次に繋がる」

敵地ホワイトソックス戦で今季3度目の先発登板に臨んだマリナーズ・菊池雄星【写真:Getty Images】
敵地ホワイトソックス戦で今季3度目の先発登板に臨んだマリナーズ・菊池雄星【写真:Getty Images】

序盤に大量失点も粘投で勝利の権利つかむが、救援が再逆転許す

■ホワイトソックス 10-8 マリナーズ(日本時間6日・シカゴ)

 マリナーズの菊池雄星投手が5日(日本時間6日)、敵地ホワイトソックス戦で今季3度目の先発マウンドに上がり、5回6失点(自責4)と粘投したが初勝利に届かなかった。勝利投手の権利を手にして降板したが、救援が炎上してチームは黒星。試合後、27歳左腕は「そう簡単には勝たせてくれないものだと思いますので、次の試合にしっかり自分のピッチングをして、必ず勝ちたいと思います」と前を向いた。

 ジェットコースターのような試合展開だった。1点リードの初回、安打と味方の3失策で同点に追いつかれると、なおも無死満塁からモンカダに中堅へ2点二塁打を運ばれた。2回も先頭から1死を奪う前に、5本の長短打などで3失点。「アウトを早く欲しいということで、2ストライクに追い込んでから(球が)甘いところにいって、それを打たれた感じです」と振り返り、「立ち上がりは難しいところがありましたけど、そこで粘りきれなかったのが一番の反省です」と話した。

 だが、収穫もあった。3回から5回を投げ終えて降板するまでは、打者10人を相手に40球を投げて被安打は1。テンポよくアウトを重ねて、味方打線の反撃につなげた。

 2回終了後に微調整した。「ストライクが欲しくて、体が前にいくような形になっていたので、なるべく突っ込まないように重心を残しながら」と意識。「3回以降は気持ちも切り替えながらボールも修正できたと思います」と次に繋がる手応えを感じながらも、「もう少し早い段階でできていれば、また違った試合になったと思います」と反省も忘れない。

 今季はここまで3試合に先発し、いずれも勝敗はついていないが、焦る気持ちはない。

「自分のボールがしっかりコントロールできていれば、いい結果になるというのは、3試合でしっかりと分かりましたので、次こそ、そういうタイミングと自分自身の結果と噛み合えばいいと思います」

 中4試合のスケジュール通りなら、次回は10日(同11日)敵地ロイヤルズ戦で先発予定。4度目の正直で、次回こそ勝利を飾り、笑顔で締めくくりたい。

(Full-Count編集部)

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