2軍降格のロッテドラ1藤原、痛感したプロのレベル「キレ、高校生と次元違う」

ロッテ・藤原恭大【写真:安藤かなみ】
ロッテ・藤原恭大【写真:安藤かなみ】

6日のソフトバンク戦で適時打を放つまで12打席連続ノーヒット

 ロッテのドラフト1位ルーキー藤原恭大外野手が7日、1軍の出場選手登録を抹消された。開幕1軍入りを果たした藤原だったが、前日まで6試合に出場して19打数2安打、打率.105とプロのレベルを痛感。7日のソフトバンク戦の試合前練習後に「生活面、技術面、色々学ばせてもらったので、これを生かしていきたい」と語った。

 高卒ルーキーながら、キャンプから1軍に抜擢され、オープン戦でもアピールを続けた。開幕1軍の切符を掴むと、3月29日の楽天戦では「1番・中堅」で開幕スタメン。その第4打席ではプロ初安打となる遊撃への内野安打を放った。

 ただ、そこからは苦戦が続いた。翌30日もスタメン出場したが、4打席ノーヒット。その後も安打は出ず、12打席連続ノーヒットが続いた。4月6日のソフトバンク戦で放ったプロ初打点をあげるプロ初タイムリーが13打席ぶりの安打。ようやく快音が響いたが、その翌日に登録抹消となった。

 とはいえ、この降格は井口資仁監督は「予定通りといえば、予定通り」という。まだ、1軍の投手たちに対応できているとは言えず「足りないところはある。やるべきことは本人も分かっている」と、1軍ので経験をもとに、2軍で力をつけることとなった。

 藤原自身も、己の力不足を実感していたよう。「まだまだ対応しきれていないですし、力にも差があった。そこを埋めていかないと1軍では活躍できない」と語ると、プロのレベルの高さを「想像していた通りですね。変化球のキレ、真っ直ぐのキレ、高校生とは次元が違いました」と表現した。

 今季の高卒ルーキーで開幕1軍入りを果たしたのは藤原と広島のドラフト1位・小園海斗内野手だけ。小園は出場機会のないまま、3月31日に登録を抹消されている。「(1軍のレベルは)高卒では僕だけしか知らない。経験させてもらったので早くまた1軍に上がれるように力をつけたいと思います。2軍で力をつけたい。まだ2軍でも力は下だと思うので」と語り、2軍での成長を誓っていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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