広島ジョンソン、屈辱の3回6失点KO「スコアボードが物語っている通り」

広島のクリス・ジョンソン【写真:荒川祐史】
広島のクリス・ジョンソン【写真:荒川祐史】

持ち味の修正力も発揮できず 緒方監督は次戦に期待「頑張ってもらうしかない」

■ヤクルト 10-1 広島(9日・マツダスタジアム)

 広島のクリス・ジョンソン投手が9日のヤクルト戦(マツダ)に先発。立ち上がりから連打を浴びる苦しい投球で3回6失点KO。今季初黒星を喫した。

 初回に太田、青木の連続安打などで1死満塁とされると、雄平には先制の左犠飛を献上。その後もヤクルトの勢いを止められず、西浦、村上の連続タイムリーで3失点した。2回には山田、バレンティンの連続タイムリーで2失点。3回には村上に豪快ソロを浴びて3回9安打6失点KOとなった。

 ジョンソンは「今日はスコアボードが物語っている通り。何もないです。修正も難しかった」と、持ち味を発揮できずに無念のマウンドとなった。緒方監督は「力はあったように見えたが、また修正してもらって頑張ってもらうしかない」と次戦に期待したが、左腕は「今終わったばかりだから、何も言えない」と意気消沈した様子だった。

 3年契約の最後の1年となるはずだったジョンソンだが、シーズン前に再契約金50万ドル(約5400万円)、年俸250万ドル(約2億7000万円)プラス出来高払いで、新たに2020年の契約を結んだ。シーズン前の球団からの信頼の証とも言えたが、2日の中日戦は5回2失点で降板して勝ち負けはつかず。この日は早いイニングで試合を壊し、開幕から3カード負け越しで沈むチームのムードを変えることはできなかった。

 開幕から昨年までは見られなかったような戦いが続き、チームは最下位に低迷。先発投手陣も大瀬良、野村に続く存在が現れず、チーム防御率も4点台と厳しい状況が続いている。16年沢村賞の最強助っ人左腕の復活なくして、リーグ4連覇はあり得ない。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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