無四球のダルビッシュに地元メディア「1、2歩前進」 本拠ファンも「ユーイング」

パイレーツ戦に先発したカブス・ダルビッシュ有【写真:AP】
パイレーツ戦に先発したカブス・ダルビッシュ有【写真:AP】

2連敗も制球安定&不運な形での失点も、ストライク率68.8%に「効率性が高まった」

■パイレーツ 5-2 カブス(日本時間11日・シカゴ)

 カブスのダルビッシュ有投手が10日(日本時間11日)、パイレーツ戦で本拠地初先発。5回1/3を5安打5失点(自責4)で今季初勝利はならなかった。初回にソロ弾を浴びると、3回にも2ランを被弾。試合は2-5で敗れた。今季2敗目(0勝)で防御率は7.50となった日本人右腕だが、地元メディアは「一歩前進」と評価。本拠地リグレー・フィールドの初戦で地元ファンからブーイングではなく、希望通りの「ユーイング」の歓迎を受けたことも紹介している。

 気温4.4度の極寒での一戦。半袖姿で登板したダルビッシュだが、白星は遠かった。今季初の無四球と過去2試合で乱れていた制球は安定していたが、本塁打2発に泣き、6回1死一、三塁の場面で交代。中継ぎのライアンが適時打を許すなど走者を返し、5失点で負け投手となった。

 それでも、地元テレビ局「NBCスポーツ・シカゴ」では、5回までもたなかった過去2試合の登板と比較して改善したことを評価した。

「ユウ・ダルビッシュは水曜日夜に正しい方向に向けて、1、2歩前進したが、依然としてポジティブな結果は手にできなかった」

 記事ではこう報じている。6回までマウンドを守ったのは昨季からこれで4試合目。不運な当たり損ねのヒットを許したが、ストライク率は68.8%(77球でストライク53球)、無四球という投球に「効率性が高まった」と評価している。

 昨年、6年総額1億2600万ドル(約140億円)の大型契約でカブスにやってきた日本人右腕だが、カブスでの通算防御率は5.88。それでも、地元ファンは優しかった。

「昨年5月2日以来となるリグレー・フィールドでの先発だった。彼が望んだように、カブスファンから水曜日夜に彼が聞いた唯一のチャントはユーーー!で、ブーイングではなかった」

 地元メディアの取材に対して、レンジャーズ時代にお馴染みだった「ユーイング」をファンに求めていたダルビッシュ。復調の兆しを見せた男に対して、ファンは罵声ではなく、声援を送ったことにも同局は言及。次回登板で、まずは今季初勝利を手にしたいところだ。

(Full-Count編集部)

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