年俸22億円超、防御率は24.75 大苦戦続く元中日チェンを米メディア「捨てる時がきた」

レッズ戦に2番手として登板したマーリンズのチェン・ウェイン【写真:Getty Images】
レッズ戦に2番手として登板したマーリンズのチェン・ウェイン【写真:Getty Images】

10日のレッズ戦で4本塁打を浴びるなど2回で7安打3四死球10失点と炎上

 マーリンズでプレーする元中日のチェン・ウェイン投手が、大苦戦のシーズンを送っている。9日(日本時間10日)に行われた敵地レッズ戦で2番手として登板した左腕は2イニングで4本塁打を浴びるなど、7安打3四死球10失点と大炎上した。

 2016年から5年総額8000万ドル(約89億円)の大型契約でマーリンズに加入したチェンの今季年俸は2000万ドル(約22億2360万円)。だが、過去3シーズンでも負傷がちで、期待を裏切る成績しか残せていなかった。中継ぎで開幕を迎えた今季も3試合、4イニングで11失点、防御率24.75と惨憺たる成績になっている。

 大苦戦の続くチェンについて、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は「マーリンズはチェンを放出するだろうか?」と題し、マーリンズがチェンを放出する可能性を指摘。使い物にならないほどであることをフルーツに例えて「この時点では腐っており、それを捨てる時がきたのでは?」と厳しく指摘している。

 記事では「最も痛い財務決定の1つに近づいている」とも。チェンは2016年にマーリンズと契約。この時、マーリンズのオーナーはジェフリー・ローリア氏だったが、チームは2017年にデレク・ジーター氏やブルース・シャーマン氏を中心とする投資家グループが買収し、ジーター氏がCEOに就任した。前オーナー体制下で結んだ契約であるために「チェンが現在のチームの長期的なプランに合わず、現オーナーがひどい目にあっている」と記事では指摘されている。

 大炎上しレッズ戦後に「言い訳できない。選手として、仕事を与えられたら、それをやらなければならない。調整するために努力するのみだ」とチェンは語った。その一方で、ドン・マッティングリー監督は「彼が良くなることを期待している。彼はベンチに座っている時間が長くなり、いつ登板するのか正確にわからない。そして、彼はただその役割に慣れていないと思う。でも、最終的に彼は良くなっていくと思うんだ」と左腕を擁護している。

 「ジ・アスレチック」は「もし、彼がマーリンズのリリーフ陣のイニング管理に貢献できなければ、チェンのロースター枠の占有はどの時点で障害となるのか?」「先発投手をリリーフに変更するというチームの手腕に対し、彼が障害になっていたとしたら?」「彼がザック・ガレンやニック・ネイダードのような若手の有望な投手たちのメジャー昇格への妨げになっていたとしたら?」と次々に問題点を掲げ「おそらくマーリンズは損失をカットする時がきている」と切り捨てている。

(Full-Count編集部)

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