ハム中田、試合前の準備に余念なし 4番の仕事でチーム牽引「今は辛抱強く我慢」

日本ハム・中田翔【写真:石川加奈子】
日本ハム・中田翔【写真:石川加奈子】

試合前には横尾と2人だけで試合前のフリー打撃「今は辛抱強く我慢しなきゃ」

■ 日本ハム 4-1 ロッテ (12日・札幌ドーム)

 日本ハムの中田翔内野手が12日、本拠地ロッテ戦で2安打1打点をマークし、勝利に貢献した。

 5試合ぶりの安打が飛び出したのは4回だ。1死二塁の場面で詰まりながらも中前に運び、王柏融外野手の先制犠飛をお膳立てした。

 6回には近藤健介外野手の勝ち越し犠飛の直後、右中間へ適時二塁打を放ち、ロッテの先発・二木を引きずり下ろした。タイムリーは6試合ぶり。「来た球に食らいついていくことしか考えていなかった」という言葉通り、フルカウントからフォークを3球続けてファウルした後、9球目の直球を捉える粘り勝ちだった。

 タフな状況でも妥協せずに準備をしていた。この日は福岡から札幌への長距離移動ゲーム。練習時間は30分しかなかったが、中田は横尾俊建内野手と2人だけ試合前のフリー打撃を敢行した。「シーズン中には状態の上がらない時もある。今は辛抱強く我慢しなきゃいけない」と疲労が残る体にムチを打って黙々とボールを打ち返した。

 オリックスとの開幕3連戦で9打点を挙げた本拠地に戻って上昇気配に見えるが、一喜一憂はしない。「今日は6回に打線がつながったけど、つながらないことも多い。集中力を切らさずにやっていきたい」と目の前の1打席を大切にする。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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