菊池雄星、メジャー初勝利に向け“インハイ”意識 「また変わってくる」

ロイヤルズ戦で好投するも白星を逃したマリナーズ・菊池雄星【写真:Getty Images】
ロイヤルズ戦で好投するも白星を逃したマリナーズ・菊池雄星【写真:Getty Images】

16日のレッズ戦で今季5度目の登板、メジャー初勝利を目指す

 マリナーズの菊池雄星投手は12日(日本時間13日)、メジャー初勝利がかかる15日(日本時間16日)のレッズ戦に向け本拠地Tモバイルパークでブルペン入り。ここまで4試合を振り返り「インコースの高めとかもっと使っていければいい」と、初勝利に向けた課題を口にした。

 菊池は直球、カーブ、スライダー、チェンジアップの全ての球種を織り交ぜて37球を投げ込むと、その後は平地でもキャッチボール相手を座らせ18球と次戦に向け最終調整を行った。前回登板のロイヤルズ戦では左ふくらはぎの痙攣で降板したが「後に引きずる感じじゃないので大丈夫です」と問題ない様子。

 初登板からここまで4試合に先発し3試合は勝利投手の権利を得たが後続が打ち込まれ初勝利を逃している。メジャーではローボールヒッターが多いことを実感しつつ「インハイが投げられれば、また変わってくるかなと思います」と今後の課題も口にした。

 メジャーリーガーは日本人とは体格も違い、リーチを生かし外角でも思い切って踏み込んでくることも痛感。

「今までファールをとれていたこの間のアウトローだったりを簡単に持っていかれるとなると、インコースついたりとか、バッティングカウントでもカーブを投げたりとか、そういう工夫はしていかないといけないと4試合投げて感じてました」

 また、この日もユニホームを着用してのブルペン入り。隣では仲間のゴンザレスが上はTシャツ姿での投球を行っており、メジャーでは練習着でブルペンに入ることがノーマルと伝えられると「そうですか。どうしましょうね。日本では必ず着て入れって言われてたんで。無意識でしたけど。でも考えてみれば着なきゃいけない意味もないですよね」と苦笑いを浮かべていた。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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