役割果たすも初黒星の菊池雄星 選んだテーマ曲で登場できなかった理由は…

音響担当は歯切れ悪く「他の曲も流したかった……」
音響を担当するスタジアムDJのクリスチャン・サンフォード氏に問うと「他の曲も流したかった……」と、歯切れが悪い。
実は、選曲自体にも“曲折”があった。
当初、サンフォード氏はグラミー賞にもノミネートされたシアトル出身のエレクトロニック・デュオ「ODESZA(オデッザ)の曲から選んでほしい」と一任され、「ライン・オブ・サイト」を用意していた。ところが、この日の午後になってから一転。菊池サイドからジョー・サトリアーニの「クラウド・チャント」が指定されたという。
6回表の攻撃を3者凡退で終えベンチに戻る菊池をねぎらうように、サンフォード氏は件の曲を球場に轟かせた。
立ち上がりに難なく2死を奪うと、安打と四球で出した走者2人を連続タイムリーで還され2失点。菊池は「(チームが)連敗をしているので初回はなんとしても先制点を与えてはいけなかったと反省している」と肩を落とした。
本拠地での菊池の次回登板は、アナハイム、サンディエゴの西海岸遠征から戻る4月25日から28日のレンジャーズ戦で見込まれる。その際は、サトリアーニのサウンドにもあやかり、立ち上がりからリズム良く小気味いい投球で地元ファンの大声援を誘いたいところだ。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)
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