レ軍左腕、報復死球の“風習”に苦言 「野球選手は他のスポーツでは生きていけない」

ホワイトソックス-ロイヤルズ戦で4人が退場となる乱闘騒動が起こった【写真:Getty Images】
ホワイトソックス-ロイヤルズ戦で4人が退場となる乱闘騒動が起こった【写真:Getty Images】

レッズの中継ぎ左腕・ギャレッドが報復死球に持論を展開

 17日(日本時間18日)に行われたホワイトソックス・ロイヤルズ戦で、ホワイトソックスのティム・アンダーソン内野手が本塁打を放った直後のバット投げを契機にした、報復死球でアンダーソンら4人が退場となる乱闘騒動が起き、米国で物議を醸した。

 バット投げは相手への敬意を欠いた行為として、メジャーではしばし報復の対象となるが、レッズの中継ぎ左腕は「多くの野球選手は他競技では生き抜いていけない」と報復死球の不文律に強烈にダメ出し。バット投げを「クールだ」と称賛した上で、打たれた投手には「三振を奪って、ムーンウォークでもすれば良い」と提言している。

 アンダーソンの豪快なバットフリップ(バット投げ)が生んだ騒動の余波は収まる様子を見せない。4回2死で先発右腕ケラーから通算50号となる左越え4号ソロを放った。その直後に三塁ベンチ方向にバットを投げたアンダーソンに対し、ケラーは報復に出た。6回先頭打者となったアンダーソンの臀部に92マイル(約148キロ)の直球をぶつけた。

 両軍ベンチが空になる騒動の果てに、ケラー、アンダーソンを含む両軍4人が退場処分となった。

 この騒動を受けて、メジャーの報復死球という風習に苦言を呈したのはレッズの中継ぎ左腕ギャレットだった。今季9試合登板し、防御率1.17と活躍する26歳は自らのツイッターで思いを綴った。

「多くの野球選手は他のスポーツで生きていけないと感じている。なぜ、皆、バットフリップに激怒するのか? 気分を害した? それは笑える。目の前でダンクを決められて、罵声を浴びせられる気持ちを想像してみれば良いのに。どうするんだい」

バットフリップにはプレーで対抗「次回対戦時に三振でリベンジすればいい」

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