ロッテ中村奨、フルイニング出場ストップも前向き 「気を引き締めろってこと」

ロッテ・中村奨吾【写真:荒川祐史】
ロッテ・中村奨吾【写真:荒川祐史】

試合前に清水コーチと衝突し左目下を10針を縫うアクシデント

■日本ハム 2-1 ロッテ(21日・ZOZOマリン)

 ロッテの中村奨吾内野手は21日、本拠地日本ハム戦前に清水バッテリーコーチと衝突し「顔面挫創」の診断を受け左目下を10針縫いスタメンを外れた。それでも8回に代打で登場するとスタンドからは大歓声で迎えられた。

 日本ハム浦野のスライダーに空振り三振に倒れた中村奨。代打での出場となったが本人はスタメン出場する強い思いがあったようで「医者の方に『絶対ダメ』と言われたわけではなかったですし、自分でもいけると思ったので」と試合前には井口監督にスタメンでの出場を志願していたことを明かした。

 中村奨の思いを受けていた井口監督は「いいところで使おうと思っていたが、なかなかチャンスが回ってこなかった。本人も『スタート(スタメン)で行きたい』と言っていたが、トレーナーの方から『スタートはどうか。ゲームを休ませた方がいい』ということだったので」と説明。

 ケガの具合が心配されるが指揮官は「状況を見ながら」としたものの、23日からの西武戦で起用する方針を明かした。中村奨も「そうですね。その準備はしています」とスタメン復帰に意欲を見せた。

 連続フルイニング出場が188試合で途切れる形となったが「自分の不注意だったので『気を引き締めろ』ってことだと思う。また1からやっていきたい」と、悲観する様子はない。チームの主軸へ成長した背番号「8」は、アクシデントを糧に、今後の戦いへ新たに気を引き締めていた。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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