故意? 故意じゃない? 頭部付近への156キロ速球から乱闘“寸前”「あんな失投ない」

フィリーズのリース・ホスキンス(左)【写真:Getty Images】
フィリーズのリース・ホスキンス(左)【写真:Getty Images】

レイムの投じた剛速球がホスキンスの頭部付近へ、間一髪でかわすも一触即発に…

■メッツ 9-0 フィリーズ(日本時間24日・ニューヨーク)

 23日(日本時間24日)のフィリーズ-メッツ戦で乱闘“寸前”の騒ぎがあった。頭部付近への投球にフィリーズの強打者リース・ホスキンスが怒り、両軍の選手たちがベンチ前に出てくる一触即発の事態に。故意にも見える投球にフィリーズの監督や選手は不満を漏らしている。

 メッツの9点リードで迎えた9回だった。2死走者なしで打席にフィリーズのホスキンスを迎えたレイムは、初球で頭部付近への97マイル(約156キロ)の剛速球を投じた。ホスキンスはしゃがみこんで間一髪でかわしたものの、すぐにレイムを睨みつける。球審が乱闘にならないように目の前に立ちはだかったが、両軍ベンチから選手やスタッフが続々とグラウンドへ。結局、乱闘にはならなかったものの、スタジアムは不穏な空気に包まれた。

 MLB公式サイトでは、フィリーズがこの試合を含めて6戦5敗という成績だったことから「イライラが募っていた」と指摘。そして、「彼らは火曜日の試合の9回にメッツの右腕ジェイコブ・レイムがリース・ホスキンスの頭付近へ投球したことに関して、明らかに感謝していない」と続けた。元巨人のゲーブ・キャプラー監督が翌朝に「言わせてもらうが、昨日の試合の終り方にまだ不満がある」と話したことも伝えている。

 では、ホスキンスの頭部付近に一直線に向かっていったレイムの投球は、故意だったのか。

 特集では、その打席の6球目に再び内角高めへのボールが投じられたことに言及。ホスキンスは自軍ベンチに怒りながらバットを投げてレイムをほんの一瞬にらみつけ、捕手に何か言葉を発していたという。そして、MLB公式サイトの取材に対して「彼はその回の残りで、内角高めに(球が)抜けることはなかったんだ。つまりどういうことか、判断は君たちに任せるよ。恐らく対戦する各チームはそこに投げれば僕を討ち取れると思ってるんだろうから、そのことについては問題無いよ。試合につきものだからね。ほとんどの投手は内角に投げられるけど、あんなに酷い失投はないと思うよ」と不満を明かしている。

 同じナ・リーグ東地区に所属し、今後も多くの対戦が組まれている両チーム。6月下旬まで次の対戦はないが、そこで何かが起こる可能性も十分にありそうだ。

【動画】故意? 故意じゃない? 一直線でホスキンスの頭部付近へ…“乱闘寸前”の事態を引き起こしたメッツ右腕レイムの156キロ剛速球

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