広島が逆襲6連勝 7回無失点で2勝目の野村が挙げた「カープのいいところ」

広島・野村祐輔【写真:荒川祐史】
広島・野村祐輔【写真:荒川祐史】

要所を締めた投球を自画自賛「コントロールとボールのキレがよかった」

■広島 5-0 中日(24日・マツダスタジアム)

 広島の野村祐輔が24日の中日戦に先発し、7回無失点の好投で今季2勝目をマークした。

 2回まで1安打と上々の立ち上がりだったが、味方が得点した直後の3回に先頭打者の阿部に安打を打たれて最初のピンチを迎えた。ここで野村は「狙って投げたわけではないが、シュートが真ん中から落ちた。ゴロを打たせたかった場面で、いいところに飛んでくれた」と大野奨を併殺打に打ち取った。

 7回まで3者凡退は一度だけだったが、捕手の會澤が「粘り強く、低めに持ち味の打たせて取るピッチングだった」と評したように、要所を締めた投球だった。最後の打者も併殺打で料理し、「いい形で7回を終わることができた」と振り返った野村は「コントロールとボールのキレがよかった。いい当たりも野手の正面に飛んでくれたし、いい状態だったと思う」と、7回零封の投球を自画自賛した。

 7回までの投球数は106球。「自分の中ではまだいける感じはあった」という右腕だが、「2アウトからランナーが出るところが何回かあった。そこを3者凡退で終われれば、もっといい流れになった」と降板の理由を自ら分析し、反省した。

 今季の広島先発陣は3勝の床田が勝ち頭で、その他の投手は1勝しかしていない。野村がようやく2勝目を挙げてチームも6連勝と、出遅れた王者は開幕直後の不振を脱却しつつある。4番の鈴木がこの日もスタメンを外れるなど、明るい話題ばかりではないが、野村は「チーム一人一人、全員が力を合わせてやるのがカープのいいところ」と、リーグ3連覇につながった結束力を強調した。

 6連勝中は、全ての試合で先発投手が5回まで2失点以内と、投手陣がいい流れを作っている。勝ち星こそ付かなかったが、先発野村の好投から始まった連勝劇は、この先まだまだ続きそうな勢いだ。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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