イチロー氏、マ軍“コーチ”就任に意気込み 「そりゃ楽しいでしょう」
球団が会長付き特別補佐兼インストラクターに就任することを発表
現役を引退しマリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクターに就任したイチロー氏が30日(日本時間5月1日)、本拠地T-モバイルパークで取材に応じ「同じチームで可能性を探るのはそりゃ楽しいでしょう」と喜びを語った。
この日、球団は現役を引退したイチロー氏を会長付き特別補佐兼インストラクターに就任することを発表。イチロー氏も球場に姿を見せサービス監督らと共にコーチミーティングに参加した。
インストラクターとしてはマリナーズのホームゲームの大半、傘下の3Aタコマでも試合前の選手たちにアドバイスを送り外野守備、ベースランニング、打撃などを指導することになる。
マリナーズの一員としてチームをサポートすることになったが「実際に一緒にプレーした選手たちと一緒に……。時間が経って全然知らない選手たちとそれをするのと、一緒にやっていた選手たちとまた違う形だけど一緒にいられる。いられるというのは、違うかな。何ができるかも分からない。だけど、同じチームで可能性を探るのはそりゃ楽しいでしょう」と、先を見据え待ち遠しい様子だった。
結局、この日はフィールドに姿を現さなかったイチロー氏。理由は、室内練習場で自らの準備に余念がなく「僕自身が体をつくらないと。できてないのでね。今日はその第一歩です。(打者には)投げてない。投げて打ってトレーニングですね」。現役時代では未知の領域だったマイナーにも顔を出すことになるが「すごく楽しみです」と語った。
メジャー通算3089安打、509盗塁、ゴールドグラブ賞10年連続受賞という輝かしいキャリアを残したレジェンドは“イチローコーチ”として第2の人生をスタートする。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)