西武榎田、復帰登板は「出来過ぎ」8回1失点で今季初勝利

西武・榎田大樹【写真:荒川祐史】
西武・榎田大樹【写真:荒川祐史】

左肩の張りで開幕出遅れ 今季初登板で移籍後最長8回1失点

■西武 5-3 日本ハム(2日・メットライフ)

 西武の榎田大樹投手が2日の日本ハム戦(メットライフ)で先発し、移籍後自己最長の8回を投げ1失点の快投で今季初勝利を挙げた。

 3月上旬に左肩の張りを訴え離脱していた昨季11勝の左腕が、安定感を増して帰ってきた。8回まで許したヒットは3本のみ。4回には中田に同点ソロを浴びたが、「本塁打で良かった。切り替えられた」と失点をこの1点のみにとどめた。

“のらりくらり”という言葉がちょうどいい。昨季シーズン開幕直前に阪神からトレードで西武に加入すると、4月12日のロッテ戦で先発し移籍後初勝利を収めた。西武に移籍した当時、1軍投手コーチを務めていた土肥義弘氏には「10勝10敗でいい」と声をかけられ、完璧を求めすぎることをやめた。さらにシーズン中には何度か1軍登録を抹消され、10日間のリカバリー期間を設けた。心身に余裕が生まれたこともあり、1年間を戦い抜くことができた。結果的に昨シーズン終了時には11勝4敗とキャリアハイを更新。10年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。榎田は勝利の度に「打線が援護してくれたおかげ」と話し、「自分は6回3失点でいいと思っている」と謙遜した。実際、先発した22試合のうち無失点は2試合のみ。それでも巧みにゲームメイクし、貯金を積み重ねた。

 1軍復帰前の2軍戦では思うような結果が残せないでいたが、1軍の舞台で再び輝いた。試合後には「ファームで結果を残せていなくて、不安というか、(自分にかかる)期待が大きすぎるなと思っていた。今日は出来過ぎですね」と穏やかに話した榎田。辻監督も「先発陣が苦しい中、榎田が帰ってきてくれた。これからも勝ってほしいが、ダメな時もあるだろう。それでも試合をしっかり作ってくれる」と笑顔を見せた。パーフェクトを求めすぎない心で、これからも白星を積み重ねていく。

(安藤かなみ / Kanami Ando)

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