バムガーナーに大谷翔平の“兄貴分”も…MLB公式選出の今夏トレード注目選手は?

エンゼルスのアンドレルトン・シモンズ(右)と大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルスのアンドレルトン・シモンズ(右)と大谷翔平【写真:Getty Images】

MLB公式サイトが球団幹部25人にアンケート「今夏トレードの一番の大物選手は?」

 今夏のMLBトレードデッドラインの主役は誰か? MLB公式サイトはこれまでに球団幹部25人にアンケート。「トレードデッドラインまでに移籍するであろう一番の大物選手は誰か?」と質問をぶつけ、ジャイアンツのエース左腕マディソン・バムガーナー投手が16票を集めて断トツのトップとなった。

 29歳のバムガーナーは今季は1勝4敗、防御率3.92と勝ち星が伸び悩んでいるが、通算111勝87敗、防御率3.06をマーク。何よりポストシーズンにめっぽう強く、ワールドシリーズを制覇した14年にはリーグ優勝決定シリーズ、ワールドシリーズともに最優秀選手(MVP)に輝いた。同サイトは記事で「投票に参加した大半の幹部達にとって、バムガーナーは分かりきった答えだった。ジャイアンツの開幕からの不調と、彼の契約が満期を迎えることを考慮すると、それは理解できるものである」と説明し、あるナ・リーグ幹部が「ジャイアンツは恐らく7月4日までに行うだろう」と話したことを紹介した。

 バムガーナーの移籍先候補について、同サイトは現時点でレッドソックス、ツインズ、ブレーブス、カブスなどを挙げた。ただ、この大物左腕は8球団に対してトレード拒否権を持っているという。記事で「ジャイアンツが彼をトレードすることが厳しい状況になるかもしれない」と付け加えている。

 他の選手にはホワイトソックスのアブレイユ、インディアンスのバウアー&クルーバー、レッドソックスのベッツ&マルティネス、ロイヤルズのゴードンの名前が挙げられる中、注目は大谷翔平が所属するエンゼルスのシモンズだ。これまで4度のゴールドグラブ賞を受賞した名手だが、昨季は打率.292、11本塁打、75打点。今季も打率.292、3本塁打、17打点をマークしている。記事では「シモンズは2017年がスタートしてから打席で安定感を見せており(OPS.753)、メジャーの遊撃手の中で最高の守備ができる選手であり続けている」と評価。「7年5800万ドル(約64億7000万円)の契約があと1年残っていて、今季は1300万ドル(約14億5000万円)、20年は1500万ドル(約16億7000万円)」と来季まで契約が残っていることを付け加えている。

 昨季のDL入り時に右肘の故障で精神的に落ち込んだ大谷を外食に誘い出したことで知られるシモンズ。良き兄貴分のトレードはあるのか。今後の行方に注目だ。

(Full-Count編集部)

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