広島13安打9得点と打線爆発で3連勝! 緒方監督も称賛「今日は打線でしょう」

広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】
広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】

先発の野村には心配「祐輔はちょっと球のキレが無くなっている」

■広島 9-4 ヤクルト(14日・マツダスタジアム)

 広島は14日、マツダスタジアムで行われたヤクルト戦に9-4で勝利した。広島・野村、ヤクルト・原の両先発の不調で、前半はシーソーゲームの展開になったが、広島が5回に安部の2点タイムリーなどで一挙4点を奪って試合を決めた。3連勝で貯金2となったチームは、2位ヤクルトとのゲーム差を1とした。

 緒方監督は「今日は打線でしょう」と、13安打で9点を奪った打線を評価。「上位はもちろん、下位打線も勝負強い打撃をして、つながりもあった」と先発野手全員安打の打線に満足そうだった。試合前まで今季1勝5敗と苦戦していた相手に4回までに2度の逆転を許すなど、前半は苦しい展開だった。指揮官は「(野村)祐輔はちょっと球のキレが無くなっているね」と、今季最短の3回2/3で降板した野村を心配しながらも「次はしっかり頑張ってくれるでしょう」と次回に期待した。

 その一方で、「スキを見せたら大量得点もある打線を相手に、中継ぎ陣がしっかり頑張ってくれた」と2番手以降の投手陣も勝因に挙げた。満塁の場面で野村の後を継いだレグナルトが押し出し四球を与えた1点のみで、その後は九里、一岡、フランスア、中崎の4投手がヤクルトに得点を許さなかった。

 2位ヤクルトとの直接対決に勝利し、この日敗れた首位の巨人とも2ゲーム差と、いよいよ上位が視界に入ってきた。緒方監督は「相手に負けないような粘り強い攻撃をまたやりたい」と、リーグ3連覇の原動力となった打線の覚醒を期待した。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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