ヤンキース傘下・加藤豪将、3Aで打率.304も2A降格 米記者は「不運」「被害者」

ヤンキース傘下2Aに降格した加藤豪将【写真:編集部】
ヤンキース傘下2Aに降格した加藤豪将【写真:編集部】

打率3割維持も「ロースターの空きがなく」降格、トレントン番記者は「おかえり」

 ヤンキース傘下マイナーの加藤豪将内野手が17日(日本時間18日)、3Aスクラントンから2Aトレントンに降格となった。今季は開幕からスタートダッシュに成功したが、5月に入ってから失速。それでも、打率.304と3割台を維持していただけに、地元メディアからは「被害者」という同情の声も上がっている。

 加藤は7年目の今季、初めて3Aでプレー。4月は18試合出場で打率.355、5本塁打、13打点、OPS(出塁率+長打率)1.058と圧倒的な成績を残した。しかし、5月4日(同5日)以降は8試合出場で26打数3安打の打率.115。3日(同4日)のメッツ傘下3Aシラキュース戦後には今季最高の打率.368としてから数字を落とし、開幕から29試合出場で打率.304、7本塁打、18打点、OPS.925となっていた。

 地元メディア「トレントニアン」は、2Aトレントンのパトリック・オズボーン監督が「彼には成績が問題ではなかったと伝えた。ロースターに空きがないという仕方のない状況によるものだ。3Aには保険のためにメジャー経験のある選手たちが入っていて、ゴウスケが降格することになった」と話したことを報じていたが、地元記者からはこの降格に同情する声が上がった。

 ヤンキースのマイナー組織の番記者を務めるロバート・M・ピプスナー氏は「ゴウスケ・カトウは、3Aで打率.300の直近の被害者だ。彼は降格させられた」とツイート。「トレントニアン」で2Aトレントンをカバーするカイル・フランコ記者は「ゴウスケ・カトウとカレブ・オートも戻ってくる。カトウは3Aで29試合、7本塁打、打率.304。彼はそこから降格することになり、不運だ」とつぶやいた。フランコ記者は一方で「ゴウスケ・カトウは好調なスタートの後、スクラントンから降格することになり不運だったが、サンダー(トレントン)に戻り、EL東地区でトップの座を維持することに役立ちたいと思っている」と、トレントンに強大な戦力が加わることに期待を寄せている。

 加藤はこの日、2Aに合流して早速「2番・DH」でスタメン出場。3打数2安打2四球と4出塁の活躍で6-2での勝利に貢献した。2Aトレントンの番記者のマット・カルドス氏は「トレントンにおかえり、ゴウスケ・カトウ。ライトに単打を打ち走者を進める」と、ヒットの後に加藤の“加入“を歓迎するツイートを投稿した。

 昨年はシーズンを通じて2Aトレントンでプレーした加藤。ただ、今季は3Aでも十分に通用する実力を見せただけに、再びアピールして、メジャー初昇格へと再び前進したいところだ。

(Full-Count編集部)

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