元G助っ人が営むアカデミー 徹底した球数管理、日本と異なる育成方針「25歳でベストに」

アジアンブリーズとゴンザレスアカデミーの選手による集合写真【写真提供:色川冬馬】
アジアンブリーズとゴンザレスアカデミーの選手による集合写真【写真提供:色川冬馬】

2月に米国を巡った「アジアンブリーズ」が元巨人エドガー・ゴンザレス氏のアカデミーを訪問

 2月から約1ヶ月にかけて試合をしながら、米国を巡ったトラベリングチーム「アジアンブリーズ」。約1ヶ月の間、ドジャースやレンジャーズといったMLB球団のマイナーチームをはじめ、メキシカンリーグのチームと対戦を重ねていった。その道中、チームに思いがけない機会が訪れた。それはメキシコ最大のゴンザレスアカデミーへの訪問。そこは巨人でもプレーし、メキシコ代表監督も務めたエドガー・ゴンザレス氏がオーナーを務める場所だった。

 なぜ突然、同アカデミーへの訪問が決まったのか。アジアンブリーズの色川冬馬氏によると「当初予定していた試合が、先方の勘違いで中止になってしまいました。ちょうどサンディエゴにいたので、知人を介してエドガー・ゴンザレスに連絡したのです」と振り返る。色川氏は選手としてメキシコでプレーした経験もあり同国の人脈も豊富。エドガー氏のアカデミーに知人が在籍していた縁もあり急遽、トップチームとの試合も行われた。

 さて今回、アジアンブリーズが訪れたこのアカデミーはどのように仕組みになっているのだろうか。

 一般的に中南米の野球アカデミーは、選手をMLB球団に送り出し、選手の契約金のマージンで運営が支えられている。エドガー氏のアカデミーにはメキシコ全土から集まった14歳から16歳までの選手たちが在籍している。

寮や食事などの環境が整えられている一方で、16歳までに契約できなければ帰される

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