元ア・リーグMVPが引退危機? 左膝故障の発端はマチャドの“危険スライディング”か

レッドソックスのダスティン・ペドロイア【写真:Getty Images】
レッドソックスのダスティン・ペドロイア【写真:Getty Images】

2008年のア・リーグMVPのペドロイアが無期限休養へ

 2008年のア・リーグMVPで、かつてマリナーズのイチロー元外野手と首位打者を争ったこともあるレッドソックスのダスティン・ペドロイア内野手が“引退危機”に直面している。左膝の故障に悩まされているペドロイアが、60日間の故障者リスト(IL)に入り、無期限の休養に入ることになった。

 地元メディア「AZセントラル」が「ボストン・レッドソックスのスター選手が怪我が原因で引退か?」との見出しで掲載。27日(日本時間28日)に会見を行ったレッドソックスのドンブロウスキー球団編成部長が60日間へのIL入りを明かし「現時点では無期限の休暇」を取ると明かしたことを伝えている。

 記事では「ボストン・レッドソックスのスター選手であるダスティン・ペドロイアは、MLB最終戦を(既に)プレーしたのかもしれない」と指摘し、無期限休養というよりも「彼が再びメジャーでプレーできるのかどうかが疑わしくなっている」と引退の危機にさえ瀕していることをレポートしている。

 この左膝の怪我の発端となっているのが、2017年4月21日のオリオールズ戦のこと。この試合、8回無死一塁でトランボの打球は遊撃ゴロに。二塁に送球し、この送球を受けたのがペドロイアだった。封殺した直後、当時オリオールズに在籍していたマニー・マチャドのスライディングした足がペドロイアの左膝を直撃。そのまま負傷交代した。

 この時の負傷を抱えたまま、プレーを続けたペドロイアだったが、この年のオフには左膝を手術。2018年はわずか3試合の出場にとどまり、今季復帰を果たしたものの、4月17日のヤンキース戦で再び古傷の痛みが出たため、戦線を離脱していた。

 米メディア「wbzスポーツ」の公式ツイッターは、ペドロイアの会見の模様を動画で伝えた。その中でペドロイアは「このプロセスの中で、厳しい時を過ごしてきた。現状では、僕の膝は毎日プレーすることが出来ないくらいの段階まで達している。それを実感するまで、かなりの時間を要した。リハビリの仕方だったり、色々な医者に診てもらったり、本当にたくさん試してみた。可能な限りの治療をね。(休む)時間が必要な段階だ」と語っている。

 今季の年俸が1500万ドル(約16億6500万円)、来季の2020年が1300万ドル(約14億4300万円)、さらに2021年が1200万ドル(約13億3200万円)と3年の契約を残しているペドロイア。メジャー通算1512試合に出場し1805安打、通算打率.299、4度のゴールドグラブ賞受賞と偉大な成績を残してきたペドロイアが、悲運な故障で引退危機に瀕している。

【動画】元ア・リーグMVPが左膝を負傷… 引退危機の発端とされるマチャドのスライディングの瞬間

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