菊池雄星「役割果たしたかった」 2戦連続で4回途中KO「何か噛み合わない」

エンゼルス戦に先発したマリナーズ・菊池雄星【写真:Getty Images】
エンゼルス戦に先発したマリナーズ・菊池雄星【写真:Getty Images】

大谷との対戦もお預け、自責6は今季ワースト「良くないときこそ…」

■エンゼルス 9-3 マリナーズ(日本時間31日・シアトル)

 マリナーズの菊池雄星投手は30日(日本時間31日)、本拠地エンゼルス戦で3回1/3を投げて2被弾を含む10安打2四球、自己ワーストタイの6失点と乱調に終わり、3敗目(3勝)を喫した。エンゼルスの大谷翔平投手は出場せず、花巻東高出身の2人の対決もお預けに。菊池は試合後、「役割を果たしたかった」と悔しさを滲ませた。試合はマリナーズが3-9で敗れた。

 菊池は初回から毎イニング失点。トラウトには2本の適時打を浴び、カルフーンとプエーロにソロ弾を浴びた。前回と同じ3回1/3で被安打10という結果に。自責6は今季ワーストで、三振も1つもなかった。

 2試合続けてのKO。菊池は試合後に「やはりこういうコンディショニングというか、状態が悪い中で先発として役割を果たしたかったなというが一番です」と唇をかんだ。メジャー1年目の5月下旬。疲労も溜まってくる時期だが「疲れというのは正直感じてないですし、そこを言い訳にするつもりもないです。ショートイニングをやらせてもらっている中で、なにか噛み合わないなと。フォームも含めて」と話し、技術的な部分に不調の理由があるとした。

 球速が上がらないことも気がかりで、本人は「投げながらも、ストレートもここっていう勝負どころで球速も上がらないなと。力を入れているはずなので。球速が全てじゃないですけど、スライダーも81マイル(約130キロ)とか、いいときより10キロくらい遅くなってる。カーブもそれに近いところがあって」と明かす。「全体的に真っ直ぐあっての変化球だと思いますし、ストレートもちょっと思うような球速、キレ、差し込めているボールではなかったので、それにつられてスライダ、カーブも有効ではなかった」。イメーどおりの投球ができていない。

 防御率4.43となり、4月26日(同27日)以来の4点台に。「良くないときこそ、引き出しを使いながら試合を作るということをやっていきたい」。先発投手として、苦しい中で試合を作ることの大切さをあらためて実感していた。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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