大谷翔平、3試合ぶり4号2ランは狙い打ち弾「初球からストライクを振りたい」
本拠地アスレチックス戦で「3番・DH」で先発し、スタメン出場
■アスレチックス 4-2 エンゼルス(日本時間5日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手が4日(日本時間5日)、本拠地のアスレチックス戦で「3番・指名打者」で2試合ぶりにスタメン出場。初回の第1打席で中前打を放つと、4点を追う6回の第3打席で3試合ぶりの4号2ラン。8回の第4打席は四球だっだ。3打数2安打2打点、1四球1三振で、打率.239。
狙い撃ちだった。4点を追う6回無死一塁、先発右腕モンタスからバックスクリーン左へ4号2ランをかけた。
「ストレートはほぼインコース。インコースかなと思っていた。十分、変化球の確率もあるので、まっすぐ、変化球に問わず初球からストライクを振りたいなと思ってました」。
大谷の一発は5月31日のマリナーズ戦以来3試合15打席ぶり。打球速度は104マイル(約167.3キロ)、388フィート(約118.2メートル)、角度34度、最高到達点118フィート(約35.9メートル)だった。
直前を打つ2番・トラウトが13球を奪って四球を選んだ。この粘りが大谷に好影響だった。「ほぼ必ず出塁はしてくれるので。その中でボールを見ながらタイミングを取ったりとか、いろんな球種を見たりとかできたので。そのおかげもあるのかなと。あれだけいい打者に粘られて、次の打者に対しては、ただでさえストライクが初球に欲しいので。そういう率は上がってくるんじゃないかなと思います」とメジャー最強打者に感謝した。
初回1死一塁の中前打と合わせ、3試合ぶり今季7度目のマルチ安打をマーク。4回先頭の第2打席では外角低めに沈むスプリットに空振り三振。8回2死一塁は3番手右腕ヘンドリクスに対し、四球を選んだ。1試合3出塁は敵失で3出塁した2日のマリナーズ戦に続き2試合連続だ。
「個人的な内容は悪くなかった。明日以降継続したいなと思います。97マイル、98マイルのインコースの球を日本時代に見ることはなかったし、去年から経験したことしかないことしかないので。浅い経験ですけど、1打席1打席を次につなげていきたいなと思っているので。そういう意味ではいい打席だったと思います」
右肘のトミー・ジョン手術を受け、術後7か月後となった5月7日の敵地・タイガース戦で打者復帰。今季は23試合出場し、106打席。92打数22安打の打率.239、4本塁打、16打点。11四球27三振となっている。
「まだまだ100ではないと思いますけど、ただ、100打席に立って、『上がらない』『上がらない』ではダメだと思うので。今日良かったことを踏まえて、明日以降、継続できるように。次の100打席を大事にしたいと思います」
「今日は良かったかなと思いますね。打球傾向、飛んでいる感じも。入るか分からなかったですけど、そういう感じが良かったかなと思います」
5日の本拠地アスレチックス戦では右腕・メンデンが先発する。復調に手応えをつかむ打撃を見せたいところだ。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)