ロッテ種市、進化した姿を見せた7回3失点 「もう1イニング行きたかった」

ロッテ・種市篤暉【写真:荒川祐史】
ロッテ・種市篤暉【写真:荒川祐史】

交流戦で初先発、7回3失点の好投を見せた3年目・種市

■阪神 4-3 ロッテ(交流戦・6日・ZOZOマリン)

 ロッテの3年目右腕・種市篤暉投手が6日の阪神戦で交流戦初先発。序盤に3点を失ったものの、中盤以降立ち直り、7回を103球3失点。チームは敗れたものの、先発としての役割を果たした。

 5月30日の日本ハム戦、4回8失点KOとなった前回の悪夢を払拭すべく、マウンドに登った種市。その立ち上がりは「ストレートに強い印象がありますし、足も速いので出すと気にしてしまう」と、打線で最も警戒していた1番近本を、フルカウントからその直球で見逃し三振。この2試合でいずれも初回に出塁し、かき回されたリードオフマンに仕事をさせなかった最高のスタートを切る。しかし「3人で終わりたかった」という思いが力みにつながったのか、続く2番糸原に、2球目の直球を中前安打されると、その後2死二、三塁のピンチから5番マルテに2ストライクと追い込みながらも、3球目をはじき返され中前適時打で、2点を先制された。

 3回にも味方の失策から1点を失い、序盤で3失点。「今日の入りはふわふわした感じがありました」と、感覚的な部分での微妙なズレを感じながらの投球に「無駄な力みもあったと思います」と、失点につながった自らの投球を振り返り、反省材料に挙げた。

 しかし、4回以降は1安打1四球4三振。阪神打線に付け入る隙を与えず無失点ピッチングを展開し、自身今季最長イニングとなる7回を投げ103球、5安打3失点。試合を作り、9回の同点劇へとつなげることとなったが、立ち直った理由はどこにあったのか?

「2回以降は開き直って投げていました。『強いボールで(ストライク)ゾーンで勝負しよう』と、自分の中で切り替えることができました。厳しいコースではなく、思いっきり投げてファールを取って、フォークで落とすっていうイメージで投げていったことがよかったんじゃないかなと思います」

前回の反省を生かし、フォームのクセへの対策も

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