DeNA楠本の代打逆転満塁弾にラミレス監督も驚き「予想してなかった」

DeNAのアレックス・ラミレス監督【写真:荒川祐史】
DeNAのアレックス・ラミレス監督【写真:荒川祐史】

楠本のプロ初本塁打で逆転勝利、監督は乙坂も絶賛「素晴らしい仕事」

■DeNA 6-4 西武(交流戦・9日・横浜)

 DeNAは9日、横浜スタジアムで行われた西武戦に6-4で勝利し、カード勝ち越しを決めた。2点ビハインドの8回、代打の楠本がプロ初本塁打となる代打逆転満塁本塁打を放って勝敗が決した。ラミレス監督は「誰もがあの展開は予想していなかったと思う。本当に限界を超えるような勝ち方だった」と、伏兵の大仕事に驚いた様子だった。

 先発の上茶谷は5回2失点とまずまずの内容だったが、打球直撃の影響もあり86球で降板した。ラミレス監督は「本来ならばもう少し投げてもらうところだったが、ライオンズはすごい打線なので」と交代の理由を説明した。後を継いだ三嶋、エスコバーのリリーフ陣が失点し、敗色ムードも漂いつつあった8回、代打で登場した楠本が大仕事をやってのけた。

 昨季のパ・リーグ王者相手にカード勝ち越しを決めた勝因として、指揮官は途中出場の選手の名前を挙げた。「乙坂は素晴らしい仕事をした。彼の活躍で勝てたと言っても過言ではないと思う」と、5回に代打で出場し、3安打を放った乙坂を絶賛した。

 前日は桑原と中井、そしてこの日の楠本、乙坂と、レギュラーではない選手の活躍でチームは交流戦の勝敗を5割に戻した。ラミレス監督は「非常に強いチームに勝ち越すことができたのは大きい。これで勢いに乗っていければいいと思う」と苦手の舞台での巻き返しを誓った。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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