大谷翔平の本塁打競争出場は是か非か 周囲心配も「打撃に靭帯は必要ない」?

エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

オースマス監督は「彼がしたいようにするべき」と容認も…昨秋手術の右肘に影響は?

 エンゼルスのブラッド・オースマス監督は9日(日本時間10日)、本拠地・マリナーズ戦前に報道陣の取材に対応し、大谷翔平投手のホームランダービーの出場を容認する考えを示した。今夏のホームランダービーは球宴前夜祭として7月8日(同9日)にクリーブランドで行われる。MLB機構から出場要請が来た場合を仮定として、指揮官は「彼が決めなければならないことだ。彼がしたいようにするべきだと思う」と話した。

 本塁打競争出場となれば、日本人メジャーリーガーでは初めてとなる。問題は大谷の右肘のコンディションだろう。昨年10月1日にトミー・ジョン手術を受け、術後7か月となった5月7日の敵地・タイガース戦で打者復帰したが、投手としてはリハビリ段階だ。オースマス監督は「ダービーでは長時間に渡り強いインパクトでフルスイングすることになるだろう」とも話しており、本塁打競争の出場は医療スタッフの判断を含めて可否を判断することになりそうだ。

 それでも、大谷の昨秋の打撃を考えれば、本塁打競争の出場を期待したくなる。昨年9月に右肘靭帯損傷で手術が必要と球団から発表された後に大爆発。9月は打率.310、7本塁打、18打点とマークして新人王獲得につなげたが、同12日には当時打撃コーチだったエリック・ヒンスキー氏は「本当にどうなっているのかわからないよ。ヒットを打つのに靭帯は必要ないのか。彼はスイングしても気にならないようだ」と脱帽。さらに「彼は全く(痛みを)訴えてこない。アメージングな男なんだ。打席に立てば、試合がガラリと変わる。間違いなく脅威だよ」と話していた。

 今夏の本塁打競争が行われるインディアンスの本拠地プログレッシブ・フィールドでは昨季3試合出場し、13打数6安打の打率.462、2本塁打、4打点と相性抜群。右翼方向へ風が吹き、左打者には有利な球場と知られる。今夏から本塁打競争の優勝者に与えられる賞金100万ドル(約1億1000万円)に特に興味を持たないだろうが、大谷が真夏の祭典でアーチショーを演じるのか――。今後に注目だ。

(Full-Count編集部)

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