テーピングでパフォーマンスが向上? 元プロ野球トレーナーが新境地を開く

笑顔の若松健太氏(左)と永井裕樹氏【写真:馬塲呉葉】
笑顔の若松健太氏(左)と永井裕樹氏【写真:馬塲呉葉】

「球速・ボールの回転数」と「スイングスピード」の変化を検証

 プロ野球ファンはもちろん、あまりスポーツには馴染みがない人も、テーピングの存在はご存知だろう。競技中のケガの予防と再発防止、または痛みを軽減させるために巻くテープ。しかしそれは使い方によっては、アスリートのパフォーマンスを「向上」させるのでは? そんな画期的な考えを持った方々がいる。

 5月、桜美林大学で教鞭を執る若松健太氏と、山梨学院大学のトレーナー・永井裕樹氏は「ケガをしていない箇所にテーピングを施すことで、パフォーマンスを向上させることは可能か?」という実証実験を実施。普段の状態と、永井氏の手でテーピングを巻いた状態では、「球速・ボールの回転数」と「スイングスピード」に変化があるのか比較した。使用するテープは、伸縮性のある“キネシオロジーテープ”というものだ。

 実験に参加したのは、若松氏が発足した草野球チーム「ジャンクベースボールクラブ」のピッチャーとバッター4人。宮台康平投手(日本ハム)の東京大学時代の先輩であるアンダースローや、桜美林大学で佐々木千隼投手(ロッテ)、山野辺翔選手(西武)とチームメイトだった右の強打者など、全国区の実力派ばかり。チームも関東草野球リーグ1部で4度優勝、第42回サンスポ野球大会の東日本大会で準優勝した強豪だ。検証結果については、「パーソル パ・リーグTV」の動画でも見ることができる。

ケアから広がる可能性、奥が深いテーピングの世界

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