日本ハム王柏融、手応え掴んだ執念の同点打 「今日の1本は明日につながる」
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延長10回に同点に追いつく左翼フェンス直撃のタイムリー二塁打
■日本ハム 2-2 広島(交流戦・13日・札幌ドーム)
日本ハムの王柏融外野手が13日、本拠地広島戦の延長10回に値千金の同点打を放った。
1点を勝ち越された直後の10回1死三塁の絶好機。初めて対戦する広島の5番手左腕・フランスアの直球に対してファウルで粘り、最後は152キロ直球を力負けせずに左翼フェンスにぶちあてた。「塁上のランナーを何とか返したい一心だった」と台湾の4割打者は納得顔で振り返った。
土壇場での同点打で結果的に引き分けに持ち込み「自分の一打が首位浮上に役立ったことをうれしく思う」と胸を張った。
それまでの4打席は1四球3三振とタイミングが合っていなかったが、この一打で吹っ切れた様子だ。「最初は考えすぎてしまって結果を残せなかったので、あの打席は切り替えた。ファウルを打っているうちに合ってきた。今日の1本は明日につながる」。好感触をつかみ、バットで首位固めに貢献する。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)
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