鷹・工藤監督、悔しさ押し殺し「プラス材料ある」  延長12回無死満塁生かせず

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

7投手注ぎ込み「ピッチャーはみんなよく頑張ってくれた」

■ソフトバンク 2-2 DeNA(交流戦・16日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクは16日、本拠地ヤフオクドームでDeNAと戦い、延長12回引き分けに終わった。延長12回裏、無死満塁としながらも、あと1本が出ずに無得点。絶好のサヨナラチャンスを逃したことで、工藤公康監督は必死に悔しさを押し殺した。

 8回に甲斐の同点弾で追いつき、延長12回裏には無死満塁の好機を作った。しかし、松田宣浩が見逃し三振、上林誠知が1ゴロ、高谷裕亮が三邪飛と相次いで倒れて無得点。6月11日の阪神戦に続き、1週間のうちに2度も勝ちきれない勝負弱さを露呈した。

 試合後の工藤公康監督は、必死になって悔しさを押し殺し、記者からのの質問にも、なかなか言葉が出てこない。「今日はほぼ全員を使ってでも、と思っていました。ピッチャーはみんなよく頑張ってくれたと思います。二保くんもホームランは2本打たれましたが、久しぶりの先発でいい調整をしてくれたと思います」と、投手陣の奮闘を称えた。

 特に12回表に2つの三振を奪って、この日の“負け”をなくした高橋純平について「まっすぐもいいし、変化球もコースにいっている。フォークボールも少しずつ自信を深めていると思います。上で少しずつ信頼を勝ち取る姿は、僕らから見てもうれしいです」とした。

 また、8回裏に起死回生の同点弾を放った甲斐については「キャッチャーとして何とかしたいという思いが出ていました。そんな気持ちが飛ばしてくれたホームランだと思います」と語った。最後に「プラス材料はあるんでね」と小さくつぶやいた指揮官は、会見を行う部屋を出るまで珍しく悔しさを露わにしていた。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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