西武秋山、父の日に3ラン含む2安打 子供からは“肩たたき券”と“一緒に遊ぶ券”

西武・秋山翔吾【写真:荒川祐史】
西武・秋山翔吾【写真:荒川祐史】

カード勝ち越しに貢献、2人の子供からもプレゼントは「絶対使わなきゃ」

■西武 10-6 ヤクルト(交流戦・16日・メットライフ)

 西武の秋山翔吾外野手が16日のヤクルト戦(メットライフ)で3ランを含む2安打3打点の活躍でチームのカード勝ち越しに貢献した。

 打ちに打った5月から一転、ここ5試合では21打数3安打となかなか快音が聞こえてこなかった秋山。それでもこの日は初回にいきなりセンター前ヒットを放つと、続く2打席で四球を選び出塁。さらに5点リードで迎えた6回にはヤクルト3番手・清水のスライダーを左中間スタンドに運ぶ3ランを放ち、試合を決定づけた。

 この日は15年から実施している社会貢献活動の一環である「ひとり親家庭」の招待を行っていた。この活動には野球観戦を通じ親子で楽しい時間を過ごしてほしいという思いや、周囲への感謝の気持ちが込められているという。前回親子を招待した5月5日の楽天戦(メットライフ)でも先制ソロ含む猛打賞と躍動したが、この日も自身の活躍で招待した親子を喜ばせた。

 野球を始めたのは、秋山が小学校6年時に亡くなった元球児でもある父親の影響だ。父とキャッチボールをした記憶もあるという秋山は「自分が今野球をやっていることが、亡くなっている人に恩返しというのもおかしいけど」と前置きをし、「野球をやってきたことが形になっているのは、母の日であったり父の日であったり、考えるタイミングでもあるのかな」と柔らかく笑った。

 自身も2人の子どもを持つ父親でもある秋山。この日の数日前には父の日のプレゼントに“肩たたき券”と“一緒に遊ぶ券”を受け取ったことを明かし、「嬉しかったです」と優しい父親の顔も覗かせた。しかし、チームは戦いの場を名古屋、そして甲子園と移し遠征が続く。プレゼントされた券を使うタイミングについては「僕も家にいられないので……。絶対使わなきゃいけないと思うんでね。近いうちに」と話した秋山。父の強さが、この日も秋山をヒーローにした。

(安藤かなみ / Kanami Ando)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY