広島ドラ1小園、プロ初安打初得点に恩師は感慨 「昨年の夏を思い出した」

広島・小園海斗【写真:荒川祐史】
広島・小園海斗【写真:荒川祐史】

報徳学園時代の恩師・大角監督が小園のプロ初出場を語った

■広島 7-6 ロッテ(交流戦・20日・マツダスタジアム)

 広島のドラフト1位ルーキー・小園海斗内野手が20日のロッテ戦で「1番・遊撃」でプロ初出場初スタメン。初回の第1打席で左前打を放ちプロ初打席初安打をマーク。さらに先制のホームを踏みプロ初得点も挙げチームもサヨナラ勝ち。起爆剤として起用した緒方監督の期待に応えた。

 小園は昇格即スタメンでチームの流れを呼び込む一打を放ち勝利に貢献。報徳学園時代の恩師・大角健二監督は大舞台で力を発揮した教え子に「本当に嬉しい、皆が思っている通り注目されるところで結果を残しましたね」と称えた。

 開幕1軍を勝ち取ったが出場なく2軍降格となった小園を大角監督は「試合は見に行けなかったが、毎日結果を見ていた。『またタコかぁ』と思って心配していた(笑)」と振り返る。2軍では打率2割に届かず1軍に昇格となったがプロ初出場初スタメンで結果を残し「2軍での結果はこの試合に限ってはリセットされる。皆が思っている通り注目されるところで結果を出した」と安堵の表情を見せた。

 初回の第1打席で快音を響かせ先制のホームを踏んだ小園。大角監督は昨夏の甲子園を思い出したという。「聖光学院戦での二塁打3本、初回にいきなり打って先制したこ昨年の夏を思い出しました。『これでいける』という空気を作ってくれた。本人にとっては違う舞台ですが、それが被りましたね」

 昨夏の甲子園で3回戦進出を決めた聖光学院戦。小園は初回に二塁打を放つと犠打で三塁へ進塁。犠牲フライで先制のホームを踏むなど1試合3二塁打の大会タイ記録をマークした。

 プロの第一歩を踏み出したが恩師は「まだまだ、(1軍に)上げてもらっただけ。チームの状況の中で白羽の矢が立ったことは光栄なことですが土俵には上がっていない。ここから安定して結果を残して試合に出続けることが大事。厳しいプロの世界での勝負は始まったばかりだと思います。頑張ってもらいたいです」とエールを送った。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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