選抜8強の2校の初戦は…智弁和歌山は和歌山南陵、市和歌山は日高中津と対戦

抽選会に臨んだ智弁和歌山・黒川主将(中央)【写真:沢井史】
抽選会に臨んだ智弁和歌山・黒川主将(中央)【写真:沢井史】

準々決勝までの対戦カードが決まる、決勝戦は7月28日

 第101回全国高等学校野球選手権和歌山大会の組み合わせ抽選会が和歌山市内で行われ、準々決勝までの対戦カードが決まった。7月12日に開幕し、新宮と和歌山工のオープニングゲームから熱戦の火ぶたが切って落とされる。

 今春の選抜でベスト8まで勝ち進んだ智弁和歌山は、初戦で和歌山南陵との対戦が決まった。和歌山南陵とは今春の和歌山大会の2回戦(ともに2回戦から登場)、一昨秋、一昨春も初戦で対戦した経歴があり、初戦で何かと縁がある。黒川史陽主将は「イメージしやすいところはある」としながらも、「甲子園に出ることは目標ですが、先を見過ぎずにまずは初戦に状態をマックスに持っていきたい」と慎重に話した。

 黒川自身は強打者としても注目の選手だ。現在高校通算30本塁打を放ち、現在は1番を打つ。昨年まで在籍していた林晃汰(現広島)が使っていたバットを使うようになると長打が増えた。今まで使っていたものより2センチ短い84センチだが「林さんのバットの方が重いんです。気分転換で使ったら前より飛ぶようになりました」と手ごたえを口にする。

 同じく選抜ベスト8の市和歌山は、初戦で実力校の日高中津と激突。148キロ右腕・落合秀市擁する和歌山東、昨秋は3位で今春は県8強の南部などがいる激戦ゾーンに入った。

 対戦相手がなかなか決まらず、米田航輝主将は「早く決まらないかなと思いながら見ていました」と本音を漏らしたが、激戦ゾーンの話に触れると表情が変わった。「まずは自分たちの野球をするだけ。相手は良い打者がいますし、引き締めていきたいです」と闘志をみなぎらせた。市和歌山は春の大会で1年生を多く起用し、選手層が厚くなっている。昨春から4季連続で決勝で智弁和歌山に敗れているが、「まずは初戦です」と目の前の試合に集中する。

 和歌山大会は順調に日程を消化すれば同28日に決勝戦が行われ、代表校が決まる。

(沢井史 / Fumi Sawai)

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