菊池雄星、メジャー流調整で1か月ぶり4勝目へ「いろんなことを試しながら」

マリナーズの本拠地T-モバイル・パークで軽めの投球練習を行った菊池雄星【写真:木崎英夫】
マリナーズの本拠地T-モバイル・パークで軽めの投球練習を行った菊池雄星【写真:木崎英夫】

24日本拠地オリオールズ戦へ中4日の調整法を見直した

 マリナーズの菊池雄星投手は、翌日にオリオールズ戦の先発を控えた22日(日本時間23日)、本拠地シアトルのT-モバイル・パークで軽めの調整を行った。外野で投本間の距離より長めに取った距離から通訳を座らせての投球練習と軽めのランニングで終了。

 続けてきた登板前日のブルペン入りを封印し、7分程度の力でリリースポイントを確認する投球に終始。26球を投げた。これも、前回18日のロイヤルズ戦で2本塁打を含む9安打を浴び5回5失点で降板し、自身4連敗となったことから、首脳陣からメジャーで基本となる中4日の調整法見直しを受けた格好。日本時代と同じ中6日でこなしていたブルペンでの球数やウエイト・トレーニング量を大幅に減らす方向に踏み切った菊池は言う。

「バランス系はやっていますけど、重いものを持ってというのは今週はゼロに控えています。ベストな球数や調整法、トレーニングを今作っている段階。長期的に見てみないとわからないので、いろんなことを試しながらですね」

 3月21日の東京ドームでのメジャーデビューから前回までの16登板では、トレーニング量の多さから筋肉の張りが出たままでの登板も多々あった。24日は初めてのメジャー流調整での登板となる。さらに、投球の組み立ても再考して臨む。

「配球面も、工夫していかなきゃいけないですよね。特に高めのストレートは、すごく有効な球になると思う。もっと上手く使いながら、そこは1番の鍵になると思いますけどね、これから」

 今季117敗ペースのメジャー最弱チーム相手に、メジャー流の調整法で挑む左腕はどんな答えを出すのか。今後に向けたリトマス紙となる明日の一戦をマ軍首脳陣は新たな視座で見つめる。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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