選手が涙した痛ましい事故 打球直撃の2歳少女は「頭蓋骨骨折」などの重症だった

ファウルがファンに直撃し、涙するカブスのアルモラJr.(右)【写真:Getty Images】
ファウルがファンに直撃し、涙するカブスのアルモラJr.(右)【写真:Getty Images】

少女の家族の弁護士が発表、地元紙「シカゴ・トリビューン」が伝える

 5月29日(日本時間30日)、アストロズの本拠地ヒューストンで痛ましい事故が起こった。アストロズ対カブスの一戦。カブスのアルバート・アルモラJr.外野手が放った痛烈なファウルボールがスタンドで観戦していた2歳の少女に直撃した。打ったアルモラJr.がその場で涙を流して試合が中断。その後、各地でファンを守る防球ネットの設置、ネットの拡大の論争が巻き起こっている。

 この時、打球が直撃した少女は病院へと搬送。その後の容態については明らかになっていなかったが、このほど弁護士によってその状態が明かされた。26日(日本時間27日)、地元紙「シカゴ・トリビューン」が報じている。

「シカゴ・トリビューン」は「アルバート・アルモラJr.のファウルボールに直撃した2歳の少女が頭蓋骨を骨折していた」と少女の容態を伝えた。記事によると、弁護士からアストロズ側に文書が提出され、その文書には「彼らの娘はファウルボールに直撃した際に頭蓋骨骨折、硬膜下血腫、脳挫傷、脳水腫を負いました。彼女は発作を起こし、脳波に異常が見られ、現在自宅で回復に向け、発作を防ぐ薬を使用しています。7月に再検査を受け、(家族は)怪我の影響について更に分かることを望んでいます」と記されていたという。

 また、この弁護士からは「家族の最大の関心事は子供の健康ですが、ファンとアストロズの気遣いにも感謝しています」との声明も発表されたという。MLB全体で巻き起こっている球場へのネット設置、拡大の論議。この少女の無事と、そして今後、こういった被害が出ないスタジアム作りを願いたいものだ。

(Full-Count編集部)

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