西武齊藤誠、大学時代は指導者不在も夢叶え支配下登録 「配球やキャッチングが成長」
背番号は「78」、同級生の森、岡田ら強力ライバルと勝負
西武は28日、育成の齊藤誠人捕手と支配下選手契約を行ったことを発表した。背番号は「78」に決まった。
2桁背番号の真新しいユニフォームに身を包んだ齊藤誠は「不思議な感じがします」とはにかんだ。北海道教育大学岩見沢校から育成ドラフト2位で入団し、今季が2シーズン目。大学時代はチームに指導者がおらず、学生同士で意見を出し合って練習をしてきた。家庭教師のアルバイトをしながら、自身は「高齢者における運動スポーツに対する能否認識に対する研究」というテーマで卒論も書き上げた頭脳派だ。
西武に入団後は野田浩輔2軍バッテリーコーチ指導の下でその実力を磨いた。今シーズンはファームチームの捕手が相次いで故障に見舞われたこともあり、齊藤誠がマスクを被る試合が増えた。今シーズンここまで53試合に出場し、投手陣を懸命にリード。実戦で様々な経験を積み「配球やキャッチングが成長したと思います。今まではピッチャーのワンバウンドのボールを止めるのが怖いこともあったが、今では『投げてきてくれないと困るよ』と言えるまでになりました」と胸を張る。
会見に同席した飯田光男球団本部長は「本人の守備力もそうだが、身体の強さもプロ野球選手として期待できる」と齊藤誠の働きを評価しての支配下登録であると説明。年俸は300万円から470万円にアップ(金額は推定)。チームにはレギュラー捕手として同級生の森、岡田といった強力なライバルが存在するが勝負に勝ち1軍出場を目指す。
(安藤かなみ / Kanami Ando)