大谷翔平に怖いものなし? 2年目の成長、大幅に向上した対左腕成績

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

今季は対左腕も打率.306をマーク、既に昨季と並ぶ2本塁打

■アスレチックス 7-2 エンゼルス(日本時間29日・アナハイム)

 28日(日本時間29日)の本拠地アスレチックス戦で今季5度目の猛打賞と奮闘したエンゼルスの大谷翔平投手。「3番・DH」で4試合連続でスタメン出場すると、第2打席の右前安打を皮切りに3打席連続安打と快音を次々に響かせた。今季の成績を166打数50安打とし、.301と打率をついに3割に乗せた。

 この日、アスレチックスの先発は、5月にノーヒットノーランを達成していたファイアーズ。2打席目に右手1本で右前へ運ぶ安打を放つと、第3打席は三塁線へのゴロを、快足を武器に内野安打とした。さらに第4打席では、“左キラー”として起用されている左腕ブクターから右中間を破る二塁打。打球速度110マイル(約177キロ)という痛烈な弾丸ライナーで外野手の間を抜いていった。

 打率を3割に乗せた大谷だが、特に6月に入って86打数30安打7本塁打20打点、打率.349の好成績を残している。安打や本塁打などほとんどの部門で月間最多の数字としており、今季の成長を感じさせている。

 さらに、もう1つ、メジャー2年目の今季、大谷が成長ぶりを感じさせているのが、昨季苦手としていた左腕との対戦。この日の第4打席も、左腕のブクターを苦にすることなく、鋭い打球を弾き返し、試合後も「右左関係なくいい見え方をしている」と手応えを口にしていた。

 スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のエンゼルス番を務めるファビアン・アルダヤ記者は自身のツイッターで「ショウヘイ オオタニvs左投手」として今季と昨季の対左腕成績を紹介。2018年は110打数で打率.222、出塁率.300、長打率.354で2本塁打、打者の総合指標となるwRC+が84だった。これに対し、この試合を終えた今季は57打数で打率.306、出塁率.386、長打率.490、既に昨季と同じ2本塁打を放ち、wRC+も137と、明らかな成績の向上が見られている。

 29日(同30日)に行われるアスレチックス戦は左腕ブレット・アンダーソン投手が先発。これまでは対左投手でスタメンを外されることも多かった大谷だが、もはや左腕も恐れるに足らず。左投手という天敵を無くせば、大谷に怖いものなし、かもしれない。

(Full-Count編集部)

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